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9月23日の放送回では、校正者の牟田都子さんをお迎えしました。

初めに校正者のお仕事とは何か、改めて伺いました。


それは、本や書籍が出版される前のゲラ(試し刷り)を見て、誤字脱字がないか、文法として正しいか、言葉の誤用がないか、さらには事実確認を行うことです。

著書で印象的なのは「ゲラを読んでも読んではいけない」という言葉。
これは、校正について書いている大先輩方の皆さんがおっしゃっていることで、
「内容に引っ張られながら、普通の読者と同じように読むと、見落としてしまう」ということです。
特に初めの素読みは、「読むというより見る」。

さらに著書では「出しすぎた鉛筆」についても書かれています。
本来書くべきではない指摘を先輩に注意されたことで、「最初は匙加減、塩梅がわからないので、怒られたり、著書の方に感情のこもったバツで(バツを書かれて)帰って来ることも」あったそうです。

このように何度も校正を重ねても、出来上がってきた本を見ると誤植があります。
牟田さん曰く、「誤植が1個もない本というのは皆さんが思っているよりも作るのがずっと難しい」。
「重版でなおせばいい」とも言われますが、
初版を買って下さる方が真っ先に手を取って下さる方だから、良くない風潮だと、砂鉄さんと牟田さんはおっしゃっていました。

他にも「こういうゲラがちょっと困る」、「無いことを証明するのが難しい」、新しい言葉は「Twitter」から、などについてお聞きしました。

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