TBSラジオ「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜日よる9時から放送中!
「マイゲーム・マイライフ」のゲストに、モデルの宮田聡子さんがやってきました。宇多丸さん曰く、宮田さんは「モデル界のゲーム女王」だそうです。
そんな宮田さんが初めて自分のお金で買ったゲームはモンスターファームとのこと。

宮田「初めて自分のお金で買ったのが、モンスターファームっていう、モンスター育成ゲームを」
宇多丸「97年発売」
宮田「そうなんです、そうです。ちょうど小4、小3、あたりのときに」
宇多丸「CDでね。コンパクトディスクを入れて、CDごとに異なるモンスターが出てくるという、そういうあれですね」
宮田「そうなんです。だから家にあるCDを全部書き出して、レア出ないかって。200枚くらい家にCDあったんですけど」
宇多丸「結構、音楽とか、ゲームも買ってくれるし、わりとそういうご理解あるご両親というか」
宮田「いや……、でも一日一時間でしたね」
宇多丸「ああでもね。プレイ時間はね。え、家にあるCDかき集めて」
宮田「全部集めて、で、このCDは何が出るっていうふせんを全部貼っていって」
宇多丸「やっぱりね、なるほどなるほど、うんうん」

宮田「で、CDを借りるショップってあるじゃないですか」
宇多丸「はいはい、レンタルCDショップ」
宮田「あそこの、借りられないCDを100円くらいで売ってるんですけど、それをきょうだいで3人で1000円札一枚持って」
宇多丸「え! モンスターファーム用?」
宮田「そのために、これ絶対強いんじゃない?っていう、ジャケ買いって言うんですかね」
宇多丸「ジャケでわかるんですか!? あれ強さ。なんか強そうな男の人が写ってるとか?」
宮田「とかで選んでました。ちょっとゴツい外国人が写ってるのとかは、強いのが出るんじゃないかとか」
宇多丸「100円でワゴンセールのやつ買ってきて、入れて」
宮田「で、全部ザコで、ああああ~~~とかも、いい思い出ですね」
宇多丸「ああ、そう。そういう買い方するんだ! なるほどね~!」
宮田「本当、失礼ですよね(笑)」

宇多丸「僕もモンスターファームすごいやってたんですけど、97年はもうアーティスト活動、ヒップホップをライムスターでやってて、CD出してるから、当然自分のCDでやってみるとか」
宮田「わー!!! すごい!!!」
宇多丸「あとその、ライバルヒップホップグループ。
宮田「和田アキ子さんの……」
宇多丸「あははははは! ちゃんと強めじゃないですか!(笑)」
宮田「あははははは。和田アキ子さんのベストがあって、それ6枚組2セットみたいなので、それの一枚だけ強いゴーレムが出るのがあったんですよ」
宇多丸「和田アキ子の中の一枚! これは結構、後のジャケ買いに影響を与えちゃいますね。やっぱりアッコは強いよ、と」
宮田「それからちょっと、そういうCDを集めるようになりました」
宇多丸「(中略)これ、ちょっと(どのCDでどのモンスターが出るのか)意図が入ってるじゃんって感じなんですよね」
宮田「本当ですね」
宇多丸「作り手の人の好きなのは多少入ってるのかなって」
宮田「完全に入ってますよね。好きな曲。これはピクシーにしたい、とか」
宇多丸「俺としては自分も(CDを)出してるときだったから、正直だから、全然なんかあの、目玉の、スエゾーとかで。自分が当時出してたアルバムがスエゾーだったんですよ。これかぁ~~~……みたいな」

宮田「そうですね、スエゾー出たときは、これかぁ~、ってなりますね」
宇多丸「今、(明らかにされてまとめられている)強いのが出る並びを見てるとね、なぁんか、軽んじられたなっていうか! 音楽業界でザコもザコでしたけど! なぁんかすいません、みたいな。ははははは」
確かに、モンスターファームの作り手の人はどうやってCDとモンスターを決めていたのでしょう。

(3人きょうだいで親がいない時間にゲームをするときの話)
宮田「親がいない間はだいたい(ゲームが)押し入れとかに隠してあって、それを(きょうだい)3人で探して、出して、入ってた角度とか、コントローラーの結び方とかを、3人でまず5分くらい見て覚えて」
宇多丸「証拠隠ぺいをね(笑)」
宮田「そうです、そうです。出したことバレないように、3人で、こうだったよね、こうだったよね、終わったらこうやって戻す、って。帰ってきた車の音でバーッて直して」
宇多丸「車の音が聞こえてからじゃ遅くないですか!?」
宮田「なので、だいたいそのときは弟が一階に行って」
宇多丸「足止め!?」
宮田「足止めしてもらって」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆7月8日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
◆https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210708210000