TBSラジオ『井上貴博 土曜日の「あ」』毎週土曜13時から放送中!
3月25日(土)の井上貴博 土曜日の「あ」。
ゲストは「働きがいがある会社」ランキングで6年連続1位を獲得した株式会社コンカーの社長、三村真宗さん!!
「働きがいがある会社」6年連続1位のコンカー・三村社長が登場!!
井上「コンカーは『働きがいがある会社』ランキングで堂々の1位。
三村「ランキング1位を獲得に関して『どうしてなんですか?』ってよく聞かれるんですけども、社内で『高め合う文化』というものをやっております」
井上「高め合う?」
三村「働きがい・やりがいって成長実感からくると思うんですね。特に近年ですと、終身雇用制も崩れ始めていて、転職も当たり前になってきてるじゃないですか?そうすると自分という資本をどんどん膨らませるというか成長させることにやりがいを感じる」
井上「なるほど」
三村「成長というのは自己学習だけで成長するのではなくて、やっぱり人と人、社員と社員が相互に刺激し合って成長していく。その相互に刺激しあうっていうのがフィードバック。弱点とか弱みとか改善のしどころ、あるいは長所や強みを率直に伝えていく。フィードバックの文化・高める文化ということで取り組んでいます」
井上「社員同士で今日フィードバックしてみようとかって時間がある?」
三村「自然に日々の振る舞いに溶け込んでいる感じですね」
井上「長所を褒め合うポジティブフィードバックっていうのと、弱みを伝え合うギャップフィードバックがある」
三村「おすすめは普段からポジティブをやっておくこと。時々、弱点を指摘する。大体9対1」
井上「それではまず私から田中さんにフィードバックをやってみましょうか」
田中「はい!」
井上「田中さんは…もうずっと思ってるのは…もう誰にも持ちえない感性を持ってる。反応とか」
田中「反応ですか?!」
井上「教わってできるものではないので、僕は絶対的に持ってない。そこは本当にリスペクトしてる。例えば先週の放送とかでも山内アナとのオープニングトークで回文の話になったじゃないですか?山内さん確か…「寝るひとみと昼寝」って言ってて、流石だなぁと思っていたら…だなと思って、そうそうたくさん作っておいてこれをさせないと思って。そしたら何て返したか覚えてます?」
田中「なんて言ったっけ?」
井上「もっと長いと思ってました!って言った」
田中(笑)
井上「もう本当にびっくりして!一旦止めたよ。ラジコ!」
田中(笑)
井上「この返しの感性はどの教科書にも載ってないし…凄いなぁと思って」
田中「ナチュラル失礼ですよね…」
井上「いやでも…あれで『うまいですね』って言っても話の転がり様は見えてるわけで…純粋に言葉を発してるから。
三村「「非常に良いですね。ちょっといじり要素も加えながらポジティブフィードバックをする最初の原点としてはマインドがある。相手に関心を持っていないと褒めどころに気づけないというか」

井上「あぁ~」
三村「「もう1個は、やっぱり気恥ずかしさを捨てるっていうのがあるので、たぶん普段恥ずかしいからあんまりストレートにああいうポイントフィードバックされなかったと思うんですけど、1回ちょっと気恥ずかしさを捨ててポイントフィードバックを続けているとそれが習慣化することにもなります」
井上「そういうことか」
三村「あとは…もうちょっとこうすると良いなと思ったのは、感性と言った後になぜなのかっていうのを繋げていくと良い。浅いポジティブフィードバックってあって、抽象的だと染みないんですよ」
井上「分かる!具体性が無いとその場しのぎに聞こえる」
三村「浅いフィードバック言うのは楽じゃないですか?この人はなぜ良かったのか?資料が良かったから。何故、資料が良かったのか?構成が練られていて、時間を使ってちゃんと準備していたから。それはなぜか?この案件を必ず取ろうという決意があったから…みたいな、何故を掘り下げていくんですよね」
井上「褒められた時に、本当に褒めてくださってるかどうかって分かるから、その上辺だといや、なんかちょっと反応いいかなと思うんだけど、具体的なとこ踏み込んでもらうと本当にありがとうございますって」
田中「ちゃんと見てくれてるんだってわかりますよね」
三村「何故の掘り下げ、ちょっとね面倒くさいんですけど。染み方が違います。もう1つヒントを言うと、ポジティブフィードバックをした後に次のゴールを与える。感性が良かったよに加えて、更にこうすると良いですよって言うと、ポジティブフィードバックしてる時点で非常に気持ちよくなってるんで、もうちょっと伸びたらどうしたらいいんですかって思います」
井上「課題もちょっと提示している」
三村「別のテクニックもあります。ウィンザー効果っていうんです。何かっていうと口コミマーケティングみたいな。直接するんではなくて他のスタッフの方に言っておくんですよ。
井上「あぁ~」
三村「直接言うとおべっかを言って喜ばせたいっていうインセンティブが働きますけども、間接的に言ってるってことは本当に思ってるってことになるので」
田中「その第三者が私にそれを伝えるとは限らないですよね?」
井上「でも良い話だから伝えようとするし、第三者の好感度も上がるし、それを伝えてくれたっていうのもあるし直接じゃなくて1個返してくれたんだっていう両方の好感度上がる。信頼感は高まる」
三村「そうすると組織の風土が良くなっていくんですよね」
田中「確かに」
三村「第三者を常に褒めている。相手だけじゃなくて、あの人って最近こうだよね。活躍してるよねって言ってると組織の雰囲気がどんどん前向きになりますので、そのうちの何割かが本人に伝わった時に喜びもひとしお」

田中「種はすごく撒いた方が良いですね」
井上「種!」
田中「みんなの良いことを色んな人に言った方がいいですよね!」
三村「そうです」
田中「なんか人の噂話とかね悪口とかって色んな職場であると思いますけど、そこを良い話に切り替えるって…それは良いですね!」
三村「ぜひやってください」
田中「雰囲気が良くなりそう!」
三村「ご飯食べに行った時とか飲みに行った時にどうしても人の噂話とかは悪口になってしまうところを…褒めたりですとか」
井上「え?居酒屋さんで褒め合うんですか?」
三村「褒め合うじゃなくて、第三者の良い話をする」
田中「そこにいない人を誉める?!そんなのあります?」
井上「悪口を吐き出しに居酒屋さんに行くみたいなってるから…」
三村「他社から転職して来た社員が言うのは『コンカーに来て驚いたのは、飲み会の席で人の悪口とか中傷がすごく少ない』」
田中「へぇ!」
三村「何か問題があればギャップフィードバックで相手に伝えちゃうし、会社に対して不満があればそれを吸い上げる仕組みがある。従業員から会社に対するギャップフィードバックを聞いたらすぐにアクションとして落とし込む」
井上「部下から社長に対するギャップフィードバックもあります?」
三村「あります。例えば…お客様先に営業と提案同行したんですね。紙の資料を使って説明したんです。我ながら良い説明したなと思って意気揚揚と帰っていたら…『三村さん1つフィードバックしていいですか?ペン先を相手に向けて説明してるのが人によっては失礼に思うかもしれないので気をつけるといいですよ』って言われて」
井上「いやぁ…それ大きいなぁ」
三村「2つのこと思ったんです。1つはペン先を相手に向けると失礼っていう価値観を知らなかったので聞いた瞬間成長できた。もう1個は、こういうギャップフィードバックをくれるっていうことはやっぱり私がフィードバックをもらっても逆ギレしたり逆恨みしたりしないんだっていう信頼感があったんだっていう。成長してほしいっていうある種の愛情があったんだっていう」
田中「でもなかなか言えないですよね…」
三村「でもこれを言わないと何が起こるかっていうと、次その営業と同行した時にきっと同じことをやって、一般常識のない社長だよなあって飲み会の席で始まっちゃうんです。だから何かあったら言ってくださいと」
井上「会社への愛情ですよね。
この他にも…田中ひとみさんから井上さんへの「歩くSDGs」、「たまにシャツが出ている」という気付きのフィードバックや、クイズコーナーなど盛り沢山!
