1月18日のオープニングで「きょう1月18日は“118番の日”ですよ」なんて話をしたところ、「117はなんだっけ?」「177はなんだっけ?」「104はなんだっけ?」と、意外とどれがなんのダイヤルかわからない…。

そこで今回は、いざというときに役立つ3桁ダイヤルと、さらに4桁ダイヤルについて、どんなものがあるのかご紹介していきます。

みなさん、気になった番号についてはメモや登録をしてみてください。

「緊急通報系 110番、118番、119番」

こちらは頭に染みついている方も多いと思いますが、まずは「110番」
「110」をダイヤルすることで、警察の通信司令センターにつながります。事件や事故で急いで知らせなければならないときに使います。

続いて「118番」。こちらは「海上保安庁」への緊急通報電話番号になります。
どんなケースのときにかけるのかというと…
・海難人身事故に遭遇した、または目撃した
・油の排出等を発見した
・不審な船を発見した
・密航・密輸事犯等の情報を得た
などになります。



最後は「119番」。
こちらもご存じの方は多いと思いますが、消防車や救急車が必要な場合に行う緊急通報です。「119番」は、管轄している消防本部の指令室や消防署所が受けます。

これらの通報するときの注意点として、「いつ」「どこで」「なにがあった」、「いつ」「どこで」「だれに」「なにがあった」など、なるべく簡潔に落ち着いて伝えるといいそうです。

一方、近年問題になっているのは、「落とし物をした」「試しにかけてみた」「病院を教えてほしい」などの、緊急性のない通報の増加です。同時に受け付けられる数には限りがありますので、緊急ではないのに電話を掛けるのは避けるようにしてください。

緊急性がない場合の電話番号

まず、警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」。
犯罪や事故に当たるのか分からないけれど、ストーカーやDV・悪質商法など、警察に相談したいことがあるときには「#9110」をご利用してみてください。

また、急なケガや病気をしたとき、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うことがあると思いますが、そんなとき専門家からアドバイスを受けることができるのが、救急安心センター事業「#7119」です。

電話口で医師、看護師、相談員が話を聞いてくれて、病気やケガの症状を把握して、救急車を呼んだ方がいいか、急いで病院を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこかなどを案内してくれるそうです。

ただ、このサービスは全国普及を進めている途中ですので、関東だと東京や埼玉、千葉、茨城、横浜など使える地域はまだ限定的です。

その他の3桁の通報ダイヤル

188番(いやや)」は 「消費者ホットライン」です。
地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口に案内してくれます。

どんな時に電話するのかというと…
・ 契約に関する事業者とのトラブル
・ 悪質商法、訪問販売・通信販売等における事業者とのトラブル
・ 製品・食品やサービスによる事故
・ 産地の偽装、虚偽の広告などの不適切な表示に伴う事業者とのトラブル などとなっています。



最近では20代の若者から「エステ」や「医療サービス」などの美容に関する相談や、「内職・副業」や「投資」など、儲け話に関するトラブルも多く寄せられているそうです。去年から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられて、トラブルにつながるケースも増えているといいますので、困ったことがあったら「188番」を頼ってみてください。

189番(いちはやく)」は24時間つながる「児童相談所虐待対応ダイヤル」です。

虐待かもと思った時などに「189」に掛けると、近くの児童相談所につながり、通告・相談ができます。虐待かどうかの判断は、児童相談所が行うので、虐待を確認できる証拠などは要らないそうです。また、誰が通告したかの秘密は守れられるということです。


発見する「こどものサイン」として
・いつもこどもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする
・不自然な傷や打撲のあとがある
・衣類やからだがいつも汚れている
・表情が乏しい、活気がない
・夜遅くまで一人で遊んでいる

「保護者のサイン」として
・地域などと交流が少なく孤立している
・小さいこどもを家においたまま外出している
・こどもの養育に関して拒否的、無関心である
・こどものけがについて不自然な説明をする
などとしています。

虐待を受けている子どもや、虐待してしまっている親自身は、自分から「助けて」の通告がしにくい状況にあるといわれています。通告することで行政が親子への支援を開始できるケースもありますので、すこしでも虐待の可能性を感じたら、迷わずお電話くださいということです。

ドライバーの方はご存じかもしれませんが、「道路緊急ダイヤル」の「#9910」というのもあります。
道路の穴ぼこ、路肩の崩壊などの道路損傷、落下物や路面の汚れなど道路の異状を発見した場合に、24時間、直接道路管理者に緊急通報できます。通報する場合は、異状箇所特定のため、道路名、進行方向、キロポスト、周辺の施設等を伝えるといいそうです。

性暴力の被害に遭ったなど、性犯罪・性暴力に関する相談窓口は「#8891(はやくワンストップ)」です。
最寄りのワンストップ支援センターにつながり、産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関とも連携しています。

まだまだ便利なテレフォンサービス

「気象庁発表の○月○日、午前(午後)○時現在の気象情報をお知らせいたします。現在・・・」。

そんな風に気象庁発表の最新の天気予報を電話で聴くことができるのが「177」の「天気予報電話サービス」です。
1955年から開始したテレフォンサービス第1号。

ダイヤルすると、電話をかけている地域の天気予報を聞くことができますし、他の地域の天気予報を聞きたい場合には、市外局番+177をダイヤルしてください。

今はインターネットでもすぐ、天気予報を確認できる時代ですが、それが使えない高齢者や、視覚障がい者の方など、必要としている方がまだまだいるサービスとなっています。

「ピッ ピッ ピッ ポーン 午前〇 時〇 分〇 秒をお知らせします」

こんな風に現在の時刻を教えてくれるのが「177」と混同しやすいのが「117」の「時報サービス」です。
こちらも1955年、東京からスタートしたサービスで、当初は地域によって番号が違ったそうなんですが、1964年から統一され「117」になったそうです。

現在、冠婚葬祭に使われているのが「115」の電報サービス。
115にダイヤルして、担当者にどういった内容のものか、お届け日、メッセージなどを伝えると、相手に電報を届けてくれます(料金などは文字数やオプションなどによって変わってきます)。こちらは使っているキャリアや電話会社などによっては、使えないケースもあるみたいですので、気になった方は確認してみてください。

意外と知られていないのが「104」の「電話番号案内サービス」です。
氏名や企業名と、住所から、電話番号を案内してくれます。インターネットには乗っていない番号を調べたいときに便利です。ただ案内できるのは電話帳に掲載されている、もしくは104番での案内を登録された方の電話番号になります。

ご紹介したダイヤル、あたまが「050」など、一部のインターネット回線を利用したIP電話などでは使えないこともあるので、ご契約している電話会社に確認してみてください。ご自身で使いそうだなというものはぜひ、覚えておいてください。