TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。

今回の質問は・・・

Q. なぜ星は回るんですか?(東京都 あんなちゃん 10歳 小学4年生)

(回答した先生)荒井大作さん/株式会社アストロコネクト・代表

向井おにいさん:あんなちゃんは今、はまってるものはあるんですか?

― 絵を描くことです!

向井おにいさん:いいですね、すごく元気いっぱいで答えてくれてますけど(笑)。じゃあ、将来の夢は漫画家さんとか絵を描く人になりたいっていうのはあるんですか?

― ないけど、今、マンガクラブです。

向井おにいさん:あっ、マンガも描くの?

― たまに。

向井おにいさん:マンガのタイトルとかって教えてもらったり・・・

― ありません(笑)。

向井おにいさん:あははは(笑)。そっか、そっか。

じゃあ、将来これをやりたいなって思ってることってありますか?

― ありませーん!(笑)。

向井おにいさん:いいですね(笑)。とりあえず今、マンガを描くのが大好きな10歳の女の子ですけれども、あんなちゃんの質問はどんなときに思いつきました?

― 私は宇宙に興味を持っていて、宇宙の星のことがもっと知りたいなって思ったからです。

向井おにいさん:あんなちゃん、何歳ぐらいのときから宇宙に興味あるの?

― 幼稚園生ぐらいです!

向井おにいさん:今日は宇宙のことに詳しい荒井先生が来ているので、お話を聞いてみてください。

― わかりました!

荒井先生:あんなさん、こんにちは。

― こんにちは!

荒井先生:あんなさんが質問してくださった通り、宇宙にある星はほとんどが回っています。

回ると言っても、回り方がいろいろとあります。

― ほおーっ!

荒井先生:私たちが住んでいるこの星、地球もくるくる回っています。知ってる?

― 知ってます。

荒井先生:地球はなんで回ってるのかというと、地球という星が生まれるときに、宇宙にいっぱいある星の材料がふわーっと集まってきます。ふわーっとどんどん集まってきて、砂場でみんなが砂を集めて泥だんごを作るみたいに、小さいものをぐっと集めてギュッギュッとやって、大きな星ができます。

― ああ~。

荒井先生:宇宙ってね、地球と違って無重力と言ってね・・・。無重力って聞いたことある?

― 聞いたことあります。

荒井先生:無重力って、星が生まれるふわ~っとしたところは、物が集まるとどうしてもくるくる回りながら集まっちゃうんですね。

― へえーっ!

荒井先生:くるくる回りながら泥だんごが完成しちゃうと、地球という泥団子ができたときにはもう生まれたときからくるくる回ってるんですね。そして、宇宙っていうのは一回、回り始めちゃったら、誰かがピタッて止めないと回り続けちゃうんです。

― へえ~。

荒井先生:だから地球は生まれてからずっとぐるぐる回っています。ほかの星も同じように回りながら材料が集まって星ができるので、ほかの星も回っているし、太陽もやっぱり回っています。こういうふうにして、星っていうのは生まれてくるときにどうしても材料が回りながら集まっちゃうので回っているということなんですね。

― はい、わかりました!

荒井先生:でも、あんなさんは「地球が今、元気に回ってる!」って思ったことある?

― ありませーん(笑)。

荒井先生:ないよね。私もないです。

自分の住んでる星が回ってるとか気になることって、なかなかないと思うんですよ。だから「回ってる? なんで?」っていうことに興味を持つっていうのはすごいですねえ。

― はい!

向井おにいさん:あんなちゃんは宇宙のことを、いろいろ本を見て調べたりしてるの?

― 図鑑があります!

向井おにいさん:図鑑を読んでるからいろんなことを詳しく知ってるんですね。あんなちゃんは将来、宇宙に行ってみたいなあって思ったりします?

― ・・・ちょっと怖いです(笑)。

向井おにいさん:ちょっと怖いですね(笑)。

荒井先生:そうだよね、ちょっと怖いよね。

詳しいからこそ「少し怖いです」っていうふうに、そういうのがわかるところもすごいですよね。

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(回答者プロフィール)荒井大作さん。星の観察会や星空ツアーなどを開催している株式会社アストロコネクトの代表で、子どもたちに星や宇宙の魅力を伝えています。ユーチューブを使ったオンライン・プラネタリウムの配信や、星空を活かした地方創生なども行っています。