今週はアラン・ドロンさんの訃報が届きました。「二枚目」の代名詞として知られ、日本でも愛された俳優ですね。
そこで今日は、アラン・ドロンに魅せられた人を探してきました。
二枚目は二枚目なんだけど、ちょっと暗いんだよね!
「アラン・ドロン、知っているのは誰かと共演したギャング映画。ジャン・ギャバン、アラン・ドロン。個人的にはジャン・ギャバンの方が好きかな。」
「知ってはいますよ。アラン・ドロンさん、何て映画でしたっけ?ボート乗るんでしたっけ?それくらいですね~。(二枚目の代名詞)そうですかね??好きでした?私はロバート・レッドフォードの方が好きだから。」
「映画はあんまり見てないんですけど、CMとかで。好きというか、テレビ見て、あ、カッコイイ俳優さんだなと思って、ああいう大人になったらいいなと思っていました。」
「そうね~、ちょっとこう、悪っぽいところ、影があるんだよね。ああいうところが、たぶん、役柄にピッタリだったんじゃないかなと(二枚目の代名詞)そうなんだけど、すごい清潔感のある二枚目と違って、ちょっと暗いのが、あそこが良かったんじゃないかな。整っているけどね、すごく整って、二枚目は二枚目なんだけど、どこか、田舎から出てきたみたいなところがあるんですよ。そういうところが人気だったんじゃないかなと思います。」
アラン・ドロンに魅せられていない人もいましたね(笑)。「地下室のメロディー」で共演したジャン・ギャバンや、アラン・ドロンと同世代のロバート・レッドフォードの方が良いという人もいましたが、こればっかりは、その人の好みもありますからね!
そして、世代のズレ。さすがに、アラン・ドロンが一番輝いていた頃をリアルタイムでご存知の方には、昨日は、なかなか出会えませんでした。
「叔父さん」ではなく「アラン・ドロン」と呼ばせてたよ!
しかし、ちゃんと、魅せられた人はいました!
「太陽がいっぱいという映画は見たよ。なかなか面白かったよ。アラン・ドロンというのを知って、ちょっと妬けるくらいイイ男だなと思った。」
「いいですな、スタイルもいいし、顔もいいし、いいですな。太陽がいっぱいの映画は見たからね。カッコイイなと思ったね。日本人にはない魅力を持っていますからね。ちょっとニヒルな感じでもってね。」
「やっぱり、太陽がいっぱいというのがインパクトが強い、良い映画だったよね。あの音楽もいいじゃない。♪タラ~ララ~♪で始まる、何とも言えないね。ましてや、ヒール役をやってさ。やっぱり、男から見ても素晴らしい、カッコイイ。やっぱり、憧れるよね。もうね、あんなイイ男に生まれていたら僕の人生も変わっていたかもしれないよ。
甥っ子たちにね、アラン・ドロンと言わせてたんだから(笑)そんなアホな思い出がありますね。」
「太陽がいっぱい」の印象は強いですよね~!あの映画の影響はやはり大きい!最後の方なんかは、甥っ子姪っ子たちに、「叔父さん」ではなく、「アラン・ドロン」と呼ばせていたそうですから!
ズルズルッと紐が出て・・・!とにかくあのラストシーンが衝撃で!
そして、「太陽がいっぱい」について、こんな声がありました。
「あの、何だっけ?有名な映画(太陽がいっぱい)そう!あれの最後のシーン、あれは印象的で、あれだけはしっかり記憶に残ってるけどね。
ヨットが引き揚げられるでしょ?最後。その時に彼が殺した人間の遺体が、袋に入れて捨てたんだろうね。それにロープが付いていたの。そのロープがスクリューか何かに絡まって、ヨットを引き揚げた時に、ズルズルと、紐が出てきて。遺体なんかは出ないんだよ。
でも、明らかにこれはもう遺体だなっていうのを見てる人は分かるわけだよね。そのシーンが出て、映画が終わるんですよ。その先、詮索しない、一切。それは見てる人みんな分かるじゃないですか。もう、あれがね~。
もうショッキングなラストシーンで。それだけ覚えている。他のシーンはあんまり覚えてないのよ。アラン・ドロンがキレイなお姉ちゃんとヨットの上でイチャイチャしてるとかね、そういう画面も覚えているけど、とにかくあの最後のワンシーンですよ。
皆さん、知ってる?そのラストシーン。(あまり知らない)ダメ、あれ見ないと!あれは本当に面白かった、傑作だね。絶対あれは見た方がいい。」
1960年に公開された映画「太陽がいっぱい」。ラストシーンがこんなに絶賛されるなんてスゴイですね!
映画史に残る名作ですからね、アラン・ドロンさんを偲びながら、是非、観てみたいと思います!
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:近堂かおり)