石井正則(七代目自転車名人)と疋田智(自転車博士)がいろんな角度から自転車の魅力を発信するTBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」(毎週日曜日18時30分~19時) 今週の「ポイント オブ サイクルトーク」はこちら!

今回も声優の神代知衣さんをゲストにお迎えしました。

前回は、およそ30年前にお子さんの送り迎え用として購入された自転車「ふらっかーずComo」の思い出を語っていただきました。

車軸の真上に子どもが座る設計のおかげでふらつきにくい、まさに画期的なママチャリです。今回はその「ふらっかーずComo」を購入した当時のエピソードからスタート。雑誌でこの自転車の存在を知った神代さん。安全性に優れ、荷物もたくさん積めそうということで興味を持たれたそうですが、唯一のネックは価格。家計を預かる立場として「ちょっと高いな…」と感じていた矢先、なんとご主人が競馬で大当たり! 気をよくしたご主人が「オレが買ってやるよ!」とまるでお殿様のような太っ腹ぶりで購入してくれたそうです。

そんな「ふらっかーずComo」には、まだまだエピソードが尽きません。第一子を出産して5年後、二子が誕生。その頃、神代さんは仲間とともに世田谷の一軒家を借り、プロの保育士を雇って保育園を開園したというのです。なんという行動力!当時の神代さんには「我が子をダイナミックに育てたい」という想いがありました。2人目のお子さんは神代さんがいうには「まさに自然児」。身体能力に優れ、小さなころからゴムまりのような柔らかさだったとか。ある日、当時2歳のお子さんを前に乗せ、ちょっとの距離だからとシートベルトをせずに自転車を走らせていたところ、急ブレーキをかけた拍子にお子さんが前へぴょんと飛び出してしまいました。

「危ない!」と思った瞬間、なんと空中で一回転。見事な着地を決めたのだそうです(笑)。泣くどころか、本人はむしろ誇らしげな表情。今では笑える話ですが、当時はご主人にこっぴどく叱られたそうです。リスナーのみなさんは必ずベルトをしっかり締めてくださいね!

さて、話題は「神代さんの庭(?)」ともいえる世田谷へ。4月には「昭和の伝道師」こと、声帯模写パフォーマーの剣持光さんをお迎えしました。その際、「神代さんも自転車好きなんですよ」という情報をいただき、今回のご出演へとつながりました。剣持さんによると、神代さんはママチャリで世田谷区内を走り回り、知らない場所はないというほど精通しているのだとか。実際、長年公園めぐりをしており、保育士さんたちから得た情報をもとに「ブルーベリーがなる公園」や「野いちごが食べられる公園」などに詳しいとのことでした。

さらに神代さんから石井さんと疋田さんへの質問も。「前を歩いている人にベルを鳴らしてはいけないって聞いたことがあるんですけど、本当ですか?」。これに対し疋田さんが解説。

自転車のベルは正式には「警音器」と呼ばれ、使用が認められているのは「警笛鳴らせ」の標識がある場所か、危険回避が必要なときのみ。普段は鳴らしてはいけないのだそうです。神代さんは「すみませ~ん」と声をかけたり、時には歌いながら追い抜いたりしていくとのこと(笑)。

(TBSラジオ『ミラクル・サイクル・ライフ』より抜粋)

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