「機内でWi-Fiが使えればなあ」と思った経験のある人は少なくないと思います。地上と同じくメールができたり、インターネットで調べ物ができたり、動画が見られたりすれば、長いフライトもあっという間に過ぎてしまいますよね。


Inmarsatという国際的な機関が行った調査によると、機内Wi-Fiの有無はフライトの値段、スケジュールに次いで多くの人が飛行機選びの決め手になると答えているそう。6割以上の人が機内エンターテインメントの充実度よりも、Wi-Fiの方が重要だと考えているとも分かります。

では現状でWi-Fiが使える航空会社は世界にどの程度あるのでしょうか? 国内の航空会社と国外の航空会社、無料で使える航空会社と有料で使える航空会社をマトリックス相関図でまとめ、それぞれをリストにしてみました。


機内Wi-Fiが使える世界の航空会社は何社?
正確には誤差があるかもしれませんが、2018年1月時点でWi-Fiが機内で利用できる航空会社が世界には55社存在。その中には国内と国外の航空会社、有料の航空会社と無料の航空会社が含まれています。マトリックス相関図でまとめると、

JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト


と分類ができます。以下にABCDそれぞれ航空会社をまとめましたので、チェックしてみてください。


Aの航空会社
JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト


最初は機内Wi-Fiが無料で使える国内航空会社から。


日本航空(JAL)
>>>国内線 機内Wi-Fiサービス|JAL
>>>国際線 機内Wi-Fiサービス|JAL


同社は2017年の8月まで期間限定で無料キャンペーンを実施していましたが、以後は国内線の対象便全便において、無料で機内Wi-Fiが使えるようになりました。国際線は有料です。

同社の案内を見ると、機内Wi-Fiが利用可能な時間は離陸後の約5分後から着陸の約5分前になっています。国内では他社に先駆けて、無料の機内Wi-Fiをスタートさせた航空会社になります。


Bの航空会社
JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト


次は機内Wi-Fiが有料で利用できる国内の航空会社になります。


全日本空輸(ANA)
>>>ANA Wi-Fiサービスのご案内 [国内線]
>>>ANA Wi-Fiサービスのご案内 [国際線]


ただ、全日本空輸は2018年4月1日から機内Wi-Fiが、対象の国内線の機材で無料になります。動画サイトを除くインターネット接続が無料で可能になりますので、国内大手の2社の国内線がどちらも無料でWi-Fiを使える形になります。機内Wi-Fiが利用可能な飛行機には、機体の入り口に「ANA Wi-Fi Service」のステッカーが張られるそう。

逆に大手2社以外の国内航空各社では、まだ機内Wi-Fiのサービスがスタートしていないようですね。


Cの航空会社
JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト


機内Wi-Fiが無料で使える海外の航空会社はどこになるのでしょうか。英The Telegraphによれば、無料で機内Wi-Fiを使える世界の航空会社は8社。2017年3月と少し古い記事ですので、The Telegraphのリストに上述のJAL(機内Wi-Fiの無料利用が可能)は含まれていません。


Norwegian Air Shuttle(ノルウェー)
JetBlue Airways(アメリカ
Air China(中国)
China Eastern Airline(中国)
Nok Air(タイ)
Turkish Airlines(トルコ)
Emirates(アラブ首長国連邦)
Philippine Airlines(フィリピン)


中でも優れた条件の航空会社をピックアップするとすれば、例えばNorwegian Air Shuttle(ノルウェー)が挙げられます。同社はヨーロッパだけでなく、アメリカなど一部の国際線においても機内Wi-Fiが無料になっています。

JetBlue Airways(アメリカ)に関しては、同社の全機材、全就航ルートで機内Wi-Fiが無料で使えるという画期的なサービスを実現しています。飛行機選びでは参考にしたいですね。



Dの航空会社
JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト


最後は機内でWi-Fiが有料で使える航空会社を一覧にします。米Lets Fly Cheaperが2017年1月にインフォグラフィックの情報を公開してくれている通り、有料で機内Wi-Fiが使える航空会社は全世界に46社。

ただ、情報が少し古く、この46社にはJALも有料で機内Wi-Fiを提供する航空会社に入っているため除外しています。また、日本の航空会社としてANAも含まれていますが先述しているので除外。

一方でリストにない航空会社として、Cathay Pacific(香港)が一部のエアバス機で機内Wi-Fiサービスを提供していますし、2018年半ばからはサービスを拡充する計画にあります。よって46-2+1で全45社ですね。

ただ、45社のうちオーストラリアのQantasに関しては、2018年に無料Wi-Fiの導入を表明しています。


Aer Lingus(アイルランド)
Aeroflot Russian Airlines(ロシア)
Aerolineas Argentinas(アルゼンチン)
Aeromexico(メキシコ)
Air Berlin(ドイツ
Air Canada(カナダ)
Air France(フランス)
Alaskan Air(アメリカ)
Alitalia(イタリア)
American Airlines(アメリカ)
British Airways(イギリス)
Cathay Pacific(香港)
Cebu Pacific Air(フィリピン)
China Airlines(中国)
Condor Flugdienst(ドイツ)
Delta Airlines(アメリカ)
Etihad(アラブ首長国連邦)
EVA Air(台湾
Finnair(フィンランド)
Frontier Airlines(アメリカ)
Garuda Indonesia(インドネシア)
Gulf Air(イラク)
Iberia(スペイン)
Icelandair(アイスランド)
Kenya Airways(ケニヤ)
KLM Airlines(オランダ)
Lufthansa(ドイツ)
Oman Air(オマーン)
Qantas(オーストラリア)
Qatar Airways(カタール)
Saudi Airlines(サウジアラビア)
Scandinavian Airlines(デンマーク)
Scoot Airlines(シンガポール
Singapore Airlines(シンガポール)
Southwest Airlines(アメリカ)
SriLankan Airlines(スリランカ)
Swiss International Airlines(スイス)
TAM Airlines(ブラジル)
TAP Portugal(ポルトガル)
Thai Airways(タイ)
United Airlines(アメリカ)
Virgin America(アメリカ)
Virgin Atlantic(アメリカ)
Vueling Airlines(スペイン)
WestJet(アメリカ)




以上、機内Wi-Fiが使える航空会社をまとめましたが、いかがでしたか? 利用者の機内Wi-Fi重視の声を受けて、今後どんどん状況は変わっていくと予想されます。上述の航空会社一覧を参考に、各社の機内Wi-Fiの利用可能状況をチェックしてみてくださいね。

JALやANAは?無料で使える?機内Wi-Fiがある世界の航空会社リスト



[国内線Wi-Fiご利用ガイド]
[ANA国内線「ANA Wi-Fi Service」が2018年4月1日全て無料に!]
[The eight airlines that offer in-flight Wi-Fi for free – The Telegraph]
[Airlines That Offer Inflight WiFi- The Definitive 2017 List – Let’s Fly Cheaper]
[All Photos by shutterstock.com]
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