日本からタイへ渡航しても、必ずしも自宅待機などは要請されない
3月11日夜、タイ保健省は、タイ感染症法に基づく新型コロナウィルス感染症 (COVID-19)対策の内容について以下のとおり発表しています。
日本を含む感染が拡大している地域(現時点では、日本、台湾、シンガポール、ドイツ、フランス及びスペイン)からの渡航者は、観察下に置かれますが、必ずしも自宅待機は要請されていません。
危険感染症地域(韓国、中国、イタリア及びイラン)からの渡航者は、自宅等における自己検疫となり、外出が禁止されます。
在タイ日本国大使館
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20200312.html
T.8と呼ばれる健康質問票の提出を義務づけてられている

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タイ空港公社(AOT)は、3月13日時点で中国、香港、マカオ、韓国、イタリア、イランからタイに入国する方を対象にT.8と呼ばれる健康質問票の提出を義務づけていましたが、その後変更の告知が出され、3月16日(日本時間午後1時)時点で全ての渡航者が対象になりました。
健康質問票には、入国日、フライト情報(便名、座席番号)、氏名やタイでの滞在先などの個人情報、そして発熱、咳などの症状の有無を記入する必要があります。
なお、記入および提出はタイ空港公社(AOT)のアプリから行うことも可能です。健康質問票のダウンロードや、記入例、タイ空港公社(AOT)のアプリについて詳しくは下記HPをご覧ください。
【タイ】タイ入国時に関するお知らせ
https://www.thailandtravel.or.jp/news/65912/
入国前に体温検査を受ける必要がある
日本からタイへ入国する際は、入国前に空港で体温検査を受ける必要があります。体温検査を受けて、発熱など新型コロナウイルス感染の疑いある場合は、そのままタイの医療機関へ搬送され、診断や治療を受けることになるそうです(医療機関で過ごす日数や時間は、医療機関の判断となります)。入国前の体温検査を拒否した場合は、タイへ入国することはできません。
さらに、日本とタイを結ぶ航空会社の中には、日本出国前に体温検査を行っている航空会社もあるとのこと。
■タイ国際航空
www.thaiair.co.jp
■バンコクエアウェイズ(英語)
www.bangkokair.com
■タイ・エアアジアX(英語)
newsroom.airasia.com
■タイ・ライオン・エア(英語)
www.lionairthai.com
ホテルや観光地でも体温検査を行っているところがある

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ホテルや観光地でも場所によっては体温検査を行っているそうです。また、タイでも大規模なイベント等は中止や延期になっているとのこと。ただし、タイの名物のひとつでもある、屋台は通常営業しているそうです。
タイでもマスクや消毒液は品薄

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タイでも日本と同じように、マスクと消毒液は品薄な状態で、ほとんど手に入りません。一部では食料品の買い占めが行われていて、お米などが品薄とのこと。
日本からタイへこれから渡航予定の方は、忘れずにマスクや消毒液を用意しておきたいですね。
タイ国政府観光庁が勧める観光方法
タイ国政府観光庁は、公共交通機関はなるべく使用せず、専用車での観光を勧めています。新型コロナウイルスの感染拡大を少しでも防ぐためにも、専用車をチャーターして観光したいですね。
また、タイへ渡航する当日まで、各自で体温チェックを行い、健康管理には十分に気をつけて欲しいとのこと。熱などの症状が見られたら、渡航を見合わせることも大切です。
3月16日現在、入国前(利用する航空会社によっては出国前も)に体温検査を受け、健康質問票を提出すれば、日本からタイへ渡航することはできますが、現地で観光する際は、十分に注意してくださいね。
タイ国政府観光庁
https://www.thailandtravel.or.jp/
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