『明日の約束』はスクールカウンセラー、『セトウツミ』は男子高校生、『先に生まれただけの僕』は校長先生を中心に描かれますが、やはり学園ドラマといえば教師です。過去の学園ドラマには、とても印象的な教師がたくさんいました。
今回は、日本の学園ドラマの教師にスポットをあて、5人の魅力的な教師キャラをピックアップしてみました。
3年B組金八先生/坂本金八(武田鉄矢)日本ドラマの魅力的な教師と聞かれ、多くの人が真っ先に頭に思い浮かべるのがこの人ではないでしょうか。名作『3年B組金八先生』から、武田鉄矢さん演じる「坂本金八」先生です。
多くのシリーズ放送の中、一貫して現場教師として「人」について教えてくれる名教師でした。ドラマとはいえ、視聴者である我々もまるでいち生徒のように金八先生の授業に聞き入ったものです。「腐ったミカン」や「人という字は~」など、多くの名言を残す名物教師。日本ドラマの魅力的な教師に加えないわけにはいかないでしょう。
GTO/鬼塚英吉(反町隆史・AKIRA)お次は、金八先生とはまた違った熱さを持つ魅力的な破天荒教師。『GTO』の「鬼塚英吉」です。
「鬼塚英吉」の暴走族時代を描いた『湘南純愛組!』からシリーズに触れていた読者であれば、なおさら彼の溢れる魅力を理解できるのではないでしょうか。
「鬼の英吉」と呼ばれ、スケベで短気で喧嘩っ早いヤンキーの金髪リーゼントの男が教師となり、様々な問題を抱える生徒たちと正面からぶつかっていく学園ストーリー。人との関わりが希薄な現代において、本当に大切なものをビシッと教えてくれる名教師でした。
女王の教室/阿久津真矢(天海祐希)お次は熱血とは正反対。超絶クールな黒ずくめの女教師。『女王の教室』から天海祐希さん演じる「阿久津真矢」先生です。
一見ただの鬼教師。学校や生徒に何か恨みでもあるのではないかと思ってしまうほど、とにかく厳しく生徒に接します。しかし、彼女の教師としての言動には彼女なりの確固たる信念や愛情が詰まっているのです。
生徒からはもちろん他の教師からも大きな反発を受けながらも、教師としての信念を貫く強さ。
スクールウォーズ/滝沢賢治(山下真司)教師としての熱さといえばこの人が一番かもしれません。1984年に放送された学園ドラマ『スクール☆ウォーズ』から、山下真司さんが演じた熱血泣き虫教師「滝沢賢司」です。
所かまわず大泣きし、泣きながら生徒たちをぶん殴り、不良生徒と殴り合った後には酒を酌み交わす。今観返すと考えられないほどにぶっ飛んだ教師です。ラグビーの全日本代表選手から川浜高校の体育教師になり、同校ラグビー部の監督になります。不甲斐ない結果に口惜しさすら見せない部員たちとのやりとりはもはや伝説。日本ドラマ界屈指の最高に魅力的な先生です。
ROOKIES/川藤幸一(佐藤隆太)最後の5本目は、『スクール☆ウォーズ』と同じく学園ドラマの中でも「部活」を中心に描いた学園もので、こちらはラグビーではなく野球部。「夢にときめけ! 明日にきらめけ!」でお馴染み、名作『ROOKIES』から監督の「川藤幸一」先生です。
性格はとても真面目ですがとにかく熱血。
というわけで、今回は日本ドラマの中から魅力的な教師として5人の教師キャラをピックアップしてみました。他にも『教師びんびん物語』で田原俊彦さんが演じた「徳川龍之介」や、『ごくせん』仲間由紀恵さんのヤンクミこと「山口久美子」。『ドラゴン桜』で阿部寛さんが演じた「桜木建二」、最近では長谷川博己さん主演の『鈴木先生』なども印象的でした。
時代の空気や流行りを取り入れやすい学園ドラマは、その時々の子供たちの抱える様々な問題をテーマにする事が多く、教師という立場からそんな問題を次々に解決していくキャラクターはより魅力的に見える事でしょう。
今後も日本のドラマ界に生まれるであろう、たくさんの名物教師キャラの誕生が今からとても楽しみですね。
記事:猫狸犬虎