トロントにある一時的な犬の保護施設「Mighty Mutts」に、かつて“ラナ”と呼ばれる子犬がメキシコからやってきた。施設を運営するDahlia Ayoubさんによると、やせ細り大人の手のひらほどしかない小さな身体のラナは、何に対しても怯えていたという。飼い主が見つかるまでと、短期の里親制度を幾度となく利用してきたラナがある家に引き取られたのは5歳半のとき。すると何の問題も起こさなかったラナが、突然飼い主を威嚇して噛みついてしまったのだ。Ayoubさんは「メキシコにいたころ、小さな身体のラナは確保したエサを取られまいと威嚇することを覚えたようです。
写真はラナが施設に戻った直後に撮影されたものである。その姿は背中を丸め、顔を壁に向け動こうとしない。この日は職員が散歩に連れ出そうとしても微動だにせず、何を言っても反応がなかったのだ。
ラナはその後、過去に面倒をみてきたAyoubさんの訪問で回復を見せた。Ayoubさんが話しかけると嬉しそうに飛びつき、いつもの人懐っこいラナに戻ったという。そしてラナの悲しそうな姿がSNSでアップされると同情の声が広がり、「Rescue Dog Match」という里親を探すサイトでも紹介。後に「Mighty Mutts」のFacebookにて「ラナは新しい飼い主のもとで生活をスタートしました」と報告されている。
※ 画像はcitynews.caのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)