ケンタッキー州ルイビルに暮らすタミ・チャールズさんは1月19日の朝、食料雑貨店へ買い物に出かけ自宅に戻ってくると、息子のセブン・ブリッジズ君(10歳)が首を吊って変わり果てた姿となっているのを発見した。
慢性の腸疾患を抱えて生まれたセブン君は、これまで26回以上にも及ぶ手術を受け、ストーマパウチ(人工肛門袋)を装着していた。しかしセブン君は症状による臭いに悩み、ここ5、6か月間は病をネタにして「臭い」などと言われ、クラスメートらによるいじめが深刻化していたという。
昨年8月には、通っていたカーリック小学校から自宅までのスクールバスの中で、セブン君はクラスメートから黒人に対する差別用語を吐かれ、喉を絞めつけられるいじめに遭った。
子供を授かれないと言われていたタミさんにとって、セブン君は長い間待ち望んでできた一粒種だった。愛する我が子をこのような形で失った苦悩は計り知れない。タミさんは息子を守ってあげることができなかった悲しみに加えて、息子をいじめていたクラスメートやいじめを防ぐよう対応しなかった学校側に怒りを露わにしており、ジェファーソン郡公立学区を告訴する構えを見せている。
「息子へのいじめが深刻化してきたので、息子は来年に転校する予定でした。
この件を受けて同学区のスポークスマンは、「家族のことを思うと胸が痛み、学区全体が悲しみに暮れています。この件については現在調査中です」と述べている。
画像は『New York Post 2019年1月22日付「10 year old boy bullied over colostomy bag kills himself cops」(GoFundMe)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)