演歌歌手の島津亜矢は洋楽やJ-POPのカバーでも注目を集めており、昨年大晦日の『NHK白歌合戦』では中島みゆきの『時代』を歌って話題になった。その彼女が7月27日放送のバラエティ番組『にしやがれ』(日本テレビ系)で「隠れ家ARASHI」のコーナーに出演した。
店主役の二宮和也が「今夜のお客様は“演歌界の歌怪獣”だそうです」と紹介するや、島津亜矢はマイクを手に歌いながら登場してしばしスタジオを“島津ワールド”で包む。

まずはニューシングル『凛』(3月20日発売)のサビをこぶしをきかせて歌いながら入ってきた島津亜矢。さらに中島みゆきの『時代』を熱唱し終えると、聴き入っていた二宮和也が「さすがだよな~」「歌上手いですよね!」と感心する。彼女はそれに「アハハハハそんな…」とリアクションしたが、笑い声も実によく響いた。

幼少期から秀でておりのど自慢大会荒らしと呼ばれていた島津亜矢は、13歳でレコード会社からスカウトされデビューする。しかしなかなかヒットに恵まれず、営業でCDを手売りする日々が続いた。
だが2010年10月に発売したカバーアルバム『Singer』が評判となり、シリーズ化する人気ぶりでブレイクに繋がる。

今回は嵐のカバーに挑戦することとなり、特別に作った“嵐メドレー”を披露した。彼女が『Love so sweet』~『Happiness』~『One Love』を歌い上げると「すげえな」と相好を崩してノリノリで聴いていた二宮は、改めて「いや~うまい! 本当に歌がうまい!!」と絶賛した。

ちなみに7月13日にTBS系で放送された『音楽の日2019』で、島津亜矢は松山千春の『大空と大地の中で』や安室奈美恵の『Hero』さらにマライア・キャリーの『HERO』をカバーしている。

彼女はインスタで『音楽の日2019』の舞台裏から「これからメドレーに参加させていただきます ふぅ」と投稿していたが、今回の“嵐メドレー”では「『時代』を歌う時より何よりも、これをメドレーで歌ってくださいって言われた時から本当に眠れなかった」と明かしており、かなり緊張したようだ。

なお今回の『嵐にしやがれ』で島津亜矢がこれまでにカバーした楽曲の一部を紹介したところ、ユーミンの『ルージュの伝言』やTOKIOの『宙船(そらふね)』、ビートたけしの『浅草キッド』からホイットニー・ヒューストンの『I Will Always Love You』、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』まで数十曲にのぼりジャンルも多岐にわたるが、実は「私、だいたい1回レコーディングすると忘れるんですよ」と笑いながら明かす。


すると二宮和也が、数あるカバー曲のなかから美空ひばりの『川の流れのように』を選び「緊張するかとは思うんですけど…僕、こういうことするの大好きです」とムチャ振りしたところ、彼女は「ひばりさんの歌なので、立って歌います」とその場で歌い出した。

一節ではあるがアカペラなので歌声が直に伝わってくる。目の当たりにした二宮は「すごいすねやっぱり! いやすごいな~」と唸るしかなかった。

2015年大晦日の『紅白』に遡るが、2度目の出場を果たした島津亜矢が『帰らんちゃよか』を歌唱したところ、テレビで見ていたマキタスポーツがブログで「歌唱力が、んまー凄いこと凄いこと」「NHKホールが楽器になって、鳴っていました。そのぐらい、喉の楽器力がベラボウです。いやー、演歌界ってのはやっぱり凄いな~」と評していた。


カバー曲でブレイクした島津亜矢だが、やはり『川の流れのように』や『帰らんちゃよか』、そして新曲『凛』のように演歌でこそ本領を発揮するのかもしれない。

画像は『AYA SHIMAZU official 2019年7月13日付Instagram「これからメドレーに参加させていただきます」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉