このほどアメリカで、幼い娘を年代物のスポーツカーと交換して他人に譲り渡した母親が逮捕された。後に引き取った男女が女児を病院へ連れて行ったところ、病院側が女児の身体に打撲のような痣を見つけたことから警察に通報、今回の逮捕に至ったという。
『Mirror』『Fox News』『NBC News』などが伝えている。

米ノースカロライナ州デイビッドソン郡トーマスビルに住むアリス・トッド(Alice Todd、45)は昨年、1歳だった自分の娘をティナ・チェイヴィス(Tina Chavis、47)とヴィセニオ・メンドーサ(Vicenio Mendoza、53)の2人に譲り、代わりに1992年製のスポーツカー「プリムス・レーザー」を受け取っていた。

ティナとヴィセニオの手に委ねられた女児だったが、『NBC News』によると今年7月に女児がアレルギー反応を起こしたため病院へ連れて行ったそうだ。しかし医師は、女児の身体に打撲のような痣があったことから不審に思い、警察と児童保護サービスに連絡を入れたのだった。

当時2人は警察に女児のことを「血のつながった娘」と主張したが、後に養子として迎えたと語っている。しかし養子縁組をした際の書類などが一切なかったため、最終的にヴィセニオが「女児はアリスから車と交換を条件に譲り受けた」と白状した。


後にアリスにはDNA検査が行われ、女児はアリスの娘であることが判明した。またティナ達の近隣住民は「時々彼らの家に女性が来て子供の世話をしていました」と話しており、アリスは2人のもとを訪れて娘に会っていたことをうかがわせた。

これらの捜査によって、アリスとティナ、ヴィセニオの3人は未成年者の違法な売買や取引をした罪で今月2日に逮捕に至り、それぞれ保釈金5万ドル(約540万円)が設定された。3人はデイビッドソン郡の刑務所に勾留され、今月21日に法廷に出廷する予定とのことだ。

女児は現在、アリス側の親族が世話をしているという。また女児の身体にあった痣は自らの転倒などでできたものなのか、それともティナとヴィセニオによって虐待を受けたことによるものかは今のところ判明していない。


画像は『Fox News 2019年10月6日付「North Carolina mom, 2 others arrested after they allegedly swapped child for car」(Thomasville Police Department)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)