昨今はスマートフォンのアプリにより、実物の面影が無くなるほど美化された自分の写真をSNSに投稿する人が増えているが、フィンランドのインスタグラマーの女性は違ったようだ。体型を見栄え良く見せるように作った姿と本来の自分の姿を並べて投稿し、「完璧でないことが正常である」と訴えている。
『The Sun』『Fox News』などが伝えた。

フィンランドに住むサラ・プートさん(Sara Puhto、23)は2014年4月頃からInstagramを始めており、当初は普段の生活の中での何気ない自分の写真を投稿していた。ところがサラさんの最近の投稿には、ウエストが引き締まったグラマラスな体型と、お腹がポッコリと出た本来のサラさんの写真が並べて公開されている。

それが人気を博し、サラさんのInstagramは現在32万人以上のフォロワーがいる。もともとトレーニングが好きなサラさんだったが、4年ほど前には鍛えられ6つに割れた腹筋の写真をよく投稿していた。ところが2016年のクリスマスには、引き締まった身体と食後の膨れたお腹の自分の体の写真を並べて投稿し「クリスマスディナーを美味しく食べた」と綴っている。


2017年に入ってからは、インスタ映えするグラマラスな写真とお腹が少したるんだ写真を並べて投稿するようになった。サラさんは「インスタグラム用とリアルな自分」とコメントを入れて投稿し、前者の写真は撮影する角度を考慮して体を反らせてお腹を引っ込めた瞬間を捉えたもので、後者はありのままの自分を撮影したものだと明かしている。サラさんの勇気ある投稿には、次のようなコメントが寄せられた。

「なんて素敵なの! ありのままのあなたを見せてくれてありがとう」
「ありがとう! こういう事実が今の私には必要だった」
「私は太っていることでいつも自分を責めていたの。あなたの投稿は私を救ってくれたわ」

さらにサラさんは「完璧である必要はない。ありのままのあなたの姿が完璧なのです」と訴えており、こうも綴っている。


「私達はいつも、素敵な体型になるために取り組んでいますが、自分の体に対しての考え方を少し変えてみませんか? 気になる部分をマイナスに捉えるのではなく、ありのまま受け入れて愛するようにするのです。この体があなたの体であって、それがあなたの人生を支えて生きていくということを可能にしているのですから…。」

「私達はみんな自分の体型について、他人による評価を恐れることなく人生を最大に楽しむようにするべきです。」

なお、ロンドンを拠点とする作家でブロガーでもあるエミリー・クラークソン氏(Emily Clarkson)は「写真編集アプリが、昨今のメンタルヘルスに問題を持つ少女達を生み出している」とも話している。

画像は『Sara Puhto 2019年1月30日付Instagram「Lying on your back vs lying sideways」、2019年1月14日付Instagram「Bad body image days」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)