事の発端は、英メディア『The Sun』や『Daily Mail Online』に掲載されたメーガン妃の最新写真だ。現地時間20日にヘンリー王子がカナダへと向かう頃、メーガン妃はベビーキャリアに入ったアーチーくんと2匹の犬を連れ、バンクーバー島のホース・ヒル・リージョナル・パークで散歩を楽しんでいたが、そんな妃の姿をパパラッチが激写したのだ。
ロングヘアを三つ編みにまとめニット帽をかぶったメーガン妃が、レギンスにハイキングブーツというカジュアルなファッションで散歩を楽しむ姿は複数の英メディアに掲載された。しかしこれが妃の同意なしに無断で撮影されたものだとして、これら写真の売買取引や使用の禁止を求め、夫妻が弁護士を通じ英メディアに警告文書を送ったのである。
文書によれば、パパラッチはメーガン妃の写真を撮ろうと路上で危険な運転を繰り広げたり、夫妻が滞在する家の前に寝泊まりし、望遠レンズで家の中の様子を撮影しようとするなどプライバシーを侵害しているとのこと。
夫妻はこの一連のパパラッチの行動を“ハラスメント”と表現しており、複数の英メディアに対し「今後これらの写真の売買取引や使用が明らかになった場合は、訴訟も辞さない構えである」旨を警告したという。
交際が明るみに出た2016年以降、パパラッチの執拗な取材攻撃に悩まされてきたヘンリー王子とメーガン妃は昨年9月、妃の実父に宛てた私的な手紙を無断で公開したとして英紙『Mail on Sunday』とその親会社「Associated Newspapers」を相手取り、訴訟を起こした。ヘンリー王子はその際、
「メーガンは結果を顧みない英タブロイドによる過熱報道の犠牲者です」
「私は母を失いました。そして今度は妻が、あの時と同じように巨大なメディアの力の餌食にされているのを目の当たりにしています。」
と綴り、最大の懸念は母ダイアナ妃のときのように「歴史が繰り返されること」だと訴えていた。
高位王族からの引退を正式に発表した際、エリザベス女王は
「これまでの2年間、常に厳しい監視の目に晒されてきた彼らが直面した困難や障害に理解を示し、今後はより独立した生活を送りたいという2人の願いをサポートしていく意向です。」
と述べていたが、皮肉にもヘンリー王子がカナダに到着した翌日から、さっそくメディアに悩まされてしまったようだ。
画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年11月9日付Instagram「This evening The Duke and Duchess of Sussex accompanied Her Majesty The Queen and members of @TheRoyalFamily to the annual @RoyalBritishLegion Festival of Remembrance.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)