現地時間8日、ヘンリー王子・メーガン妃がウィンザーの「ロイヤル・チャペル・オブ・オールセインツ」を訪れ、エリザベス女王の日曜礼拝に合流した。メーガン妃にとっては、MEGXIT(メグジット、英国王室からの離脱)発表以来初の女王との対面となった。


1月に高位王族からの引退意思を表明して以来、カナダを拠点に活動しているヘンリー王子・メーガン妃夫妻。今月末の正式な王室離脱を前に夫妻は英国内で複数の公務に臨んでいるが、“最後の務め”を精力的にこなす2人の様子を英メディアは“フェアウェル・ツアー”(お別れツアー)と名付けて連日大きく報じている。

現地時間8日には英紙『The Sun』が、ヘンリー王子・メーガン妃が車で「ウィンザー・グレート・パーク」内の「ロイヤル・チャペル・オブ・オールセインツ(The Royal Chapel of All Saints)」へ向かう姿をキャッチし、エリザベス女王が夫妻を同地に「招待した」ことを伝えた。

高位王族からの引退表明後、ヘンリー王子は王室側と度々話し合いの場をもうけ、その席で祖母エリザベス女王と顔を合わせてきた。先週には女王とおよそ4時間にわたり昼食をともにし、「王室離脱後もいつでも温かく迎え入れる」旨を女王より直接伝えられた―と報じられた。一方で1月にわずか数日間のみ英国に滞在した後、カナダへととんぼ帰りをしたメーガン妃はその後およそ2か月間、愛息アーチーくんとカナダに滞在していた。
MEGXITに関する話し合いには一切不参加であったため、8日の女王との対面はMEGXIT発表以来初めてのこととなった。

『The Sun』に掲載された写真には、スーツ姿で車を運転するヘンリー王子とその助手席に座るメーガン妃の姿がある。エリザベス女王と出席する日曜礼拝という特別な場だけに、妃は白×黒のドレスにエメラルドグリーンのイヤリング、そして黒のファシネーターといつもよりフォーマルな装いであった。

米メディア『People.com』は、

「夫妻の教会への招待は、2人を思いやるエリザベス女王による愛情溢れる行為です。」
「これは王室離脱を決心した2人を、女王が今も変わらず家族の一員と認識している表れであり、お互いを家族として大切に思い合っているということでしょう。」

と関係者のコメントを掲載している。ちなみにメーガン妃は今回の渡英にアーチーくんを同伴しなかったため、「ひ孫に会えずじまいのエリザベス女王が気の毒」と一部からバッシングを受けていたが、このたびの決断は多忙スケジュールとの兼ね合いや過剰なメディア報道、そして新型コロナウイルスへの感染リスクなどを懸念したゆえであることには、おそらく女王も理解を示しているはずだ。

女王は今年1月、ヘンリー王子・メーガン妃の王室離脱をめぐって開かれた通称“サンドリンガム会談”に参加したのち、

「若い家族として新たな人生を築いていきたいというハリーとメーガンの希望を全面的にサポートしていく意向です。」
「彼らが引き続きロイヤルファミリーの一員としてフルタイムで公務に従事することを望んでいましたが、今後は大切なロイヤルファミリーの一員であるとともに、家族としてより自立した生活を送りたいという彼らの希望を尊重、そして理解した次第です。」

と夫妻へのサポートを表明していた。


あれからおよそ2か月が経過し、MEGXIT最終章真っ只中のこのタイミングで、孫のヘンリー王子と2か月ぶりに英国へ戻ったその妻メーガン妃と過ごす時間を捻出したエリザベス女王には、その愛情深さや粋な計らいに称賛の声が寄せられている。

今月5日に出席した「エンデヴァー・ファンド」授賞式以来、精力的に公務をこなしているヘンリー王子・メーガン妃夫妻は、9日にウェストミンスター寺院にて行われる恒例の「コモンウェルスデー記念式典」に出席する。同式典はエリザベス女王をはじめ、チャールズ皇太子夫妻、ウィリアム王子夫妻など“高位王族”が一堂に会するフォーマルなイベントで、海外メディアはこれが夫妻にとって“高位王族”として出席する最後の正式公務であり、同イベント出席後は夫妻が再びカナダへ戻ることを伝えている。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)