ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは、2008年に南フランスのプロヴァンス地方にブドウ園を所有する会社「シャトー・ミラヴァル(Chateau Miraval SA)」の支配権を共同購入した。
2人は2014年にこの土地で結婚式を挙げたが、2016年にはアンジェリーナがブラッドとの離婚を申請。2021年10月には、アンジェリーナが所有する株式を売却したことが明らかになった。売却先は、ロシアの億万長者ユーリ・シェフラー氏(Yuri Shefler)が支配するウォッカ会社「ストゥーリ・グループ」傘下の子会社で、ルクセンブルグを拠点とする高級ワイン部門経営「テヌーテ・デル・モンド(Tenute del Mondo)」だった。
そして今年2月には、ブラッドがアンジェリーナに対し、売却の取り消しと損害賠償を求める法的書類を提出したと報じられた。文書ではアンジェリーナがブラッドの合意を得ず、自分の持ち分を売却したと主張。
法的争いが始まって以来、アンジェリーナの弁護団はブラッド側に対し、彼らの書類や通信の記録を提出するよう要求してきた。これに対しブラッドの弁護団は、裁判所がこの要求を拒否するよう要請していた。
米メディア『Page Six』によると、ロサンゼルスの裁判官は現地時間22日、ブラッドの弁護団に対し、アンジェリーナ側に書類や通信の記録を提出するようにと命じた。さらにブラッド側が控訴を望んだとしても、その決定が下される前にすべての書類を引き渡さなければならないと告げたのである。
これによりアンジェリーナの弁護団は、ブラッドの会社「Mondo Bongo」と彼のビジネスマネージャーから、書類を召喚できることになった。
アンジェリーナは2016年にブラッドとの離婚を申請したが泥沼化し、現在も離婚裁判が続いている。彼女に近い人物は同メディアの取材に応じ、泥沼離婚に対する怒りが、ブラッドのビジネスに対する常識感を鈍らせていると語った。
「合理的な人間であれば、『ストゥーリ』がビジネスパートナーになるのを喜ぶでしょう。彼らは一流のマーケティングと販売網を持っているのですから。彼はアンジェリーナへの憎しみを乗り超えられないだけなのです。」
一方ブラッドに近い関係者によると、彼はアンジェリーナと結婚している時、「ストゥーリ」に売却するという申し出を拒否していたという。
この人物は、「より良い流通のために事業の魂を売却するという考えは、利益を会社に戻すというブラッドの長年のプランに反するものだ」と語った。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)