モデルや女優、歌手として人気を博しながらフリーになってからはメディアで見かけることが少なくなった西内まりや(28)。2023年1月に都内で上演される日中合作音楽劇『李香蘭-花と華-』の主人公・李香蘭役を演じるにあたり「舞台もミュージカルも初挑戦となりますが…」とコメントしている。
本作で演出・振付を担当する良知真次(39)は、そんな西内まりやのポテンシャルを感じているようだ。「本番にはどうなるのか楽しみ…」と期待を寄せている。

西内まりやは2018年7月にインスタグラムで、中学生の時にスカウトされて以来世話になった芸能事務所・ライジングプロダクションとの契約が同年3月31日をもって満了したことを報告して「実は一度、表現する道を歩む事を諦めようと考えたのですが、何度も心と話し合い、もう一度チャレンジしたいと思いました」と活動再開を示唆した。2007年からモデルや女優として活躍するなか2014年8月に歌手デビューを果たし日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞。2017年1月期にはフジ月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』でドラマ初主演して注目を集めながら、その後しばらく活動を休止していた。

2015年4月期に放送された木曜時代劇『かぶき者 慶次』(NHK総合)のキャストに決まった時は『西内まりやオフィシャルブログ』で「いつか時代劇に出たい。
だから私はピアスを開けない」と思い続けてきたことを明かして、役者へのこだわりをうかがわせた。フリーになってからはモデルの仕事が中心になったものの、昨年はNetflixオリジナルドラマ『全裸監督2』で久々に演技を披露しており、さらに今回は主演舞台『李香蘭-花と華-』の話が持ち上がっただけに並々ならぬ意気込みを感じる。

女優の山口淑子さん(1920年2月~2014年9月、享年94)は後に参議院議員に転身して政治家として活動したが、実は中国で生まれ育った日本人ながら13歳頃から「李香蘭」を名乗り、歌う中国人女優・李香蘭としてスター的存在になった。『李香蘭-花と華-』は戦争に翻弄されたそんな歌姫の物語だ。

西内まりやは「李香蘭」も山口淑子さんも知らず、この時代だからこそ自分たちが歴史の真実を伝えなければならないと強く感じたという。一方、本作で演出・振付を務めキャストとして甘粕正彦役を演じる良知真次は、15歳でジャニーズ事務所に入りジャニーズJr.として活躍し、退所後は劇団四季、東宝芸能に所属した経歴を持つ。
良知によると、11月に西内まりやとワークショップなどで丸々3時間かけて「今までのこと」「李香蘭として」などさまざまな話をしたそうだ。良知は「約25年間、芸能界で学んだこと」の全てを『李香蘭-花と華-』にかけており、12月4日には自身の思いをダブらせるかのように「西内まりやさんの李香蘭は、華やかで凛としていて繊細で本番にはどうなるのか楽しみでもあります。色々な意味で再起、復活になる」とツイートしていた。


当の西内は12日に「本日から本稽古! 頑張ります~」とつぶやいたところ「体調に気をつけて、音楽劇をマリヤんらしくファイト マリヤんらしくエンジョイ」、「なんか年末からドキドキですね~?」などの反響があった。初めての音楽劇でどのようなポテンシャルを発揮するのか、良知真次とのタッグで西内まりやが見せる新境地に期待したい。

画像2、3枚目は『Mariya Nishiuchi 西内まりや 2019年10月5日付Instagram「@flumpoolofficial の山村隆太氏」』『良知真次 2022年12月12日付Twitter「#日中合作 #音楽劇李香蘭」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)