9月9日、USオープン女子準決勝が行われ、予選から勝ち上がっているイギリスの18歳、エマ・ラドゥカヌ(世界ランク150位)が、第17シードのマリア・サッカリー(ギリシャ/同18位)を6-1、6-4で下し、グランドスラム出場2大会目にして決勝進出。決勝は、19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ/同73位)との10代対決となった。
【動画】ラドゥカヌ、予選からグランドスラム史上初の決勝進出! 試合終了の瞬間&マッチハイライト
ワイルドカード(主催者推薦)で出場した7月のウィンブルドンで、グランドスラム初出場にして4回戦まで進んだラドゥカヌ。今大会は、予選から出場し、8試合連続でストレート勝ちを収め、準決勝に進出。準々決勝では、東京オリンピック金メダリストの第11シード、ベリンダ・ベンチッチ(スイス/同12位)を下し、オープン化以降、大会初の予選からベスト4入りを果たしている。
対するは、ここまで第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ/同4位)、第6シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ/同7位)、第10シードのペトラ・クビトワ(チェコ/同11位)ら3選手のシード勢を破っているサッカリーとなった。
第1セット、いきなり3度のブレークポイントを握られたラドゥカヌだが、これを守り切ると直後のゲームでサッカリーのミスを生かして、先にブレークをする。さらに第4ゲームでもサービスゲームを破ったラドゥカヌは、一気に5-1とし第1セットを6-1で先取。サッカリーは、第1セットだけで17本のアンフォーストエラーを重ねてしまった。
続く第2セットも第3ゲームでブレークに成功し、リードを奪ったラドゥカヌ。その後もリターンゲームでプレッシャーをかけ続け、サッカリーを楽にさせず。18歳とは思えぬ落ち着いた試合運びで、サッカリーにチャンスを与えることなく、9試合連続となるストレート勝利で決勝進出を決めた。グランドスラムで予選勝者が決勝に進出するのは初めてのことである。
決勝でラドゥカヌは、第2シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同2位)を下したカナダの19歳、レイラ・フェルナンデス(同73位)と対戦。
【特集】USオープン2021の記事はこちら