10月31日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)に第2シードとして出場するダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)が、大会前の記者会見に出席。メンタル、フィジカルともに万全だとしつつ、「インドアではサーブとリターンが最も重要」だと語った。
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9月のUSオープンで、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の年間グランドスラムを阻み、初めてのグランドスラムタイトルを手にしたメドベデフは、ディフェンディング・チャンピオンとして今大会を迎える。
シーズン終盤の戦いについて、メドベデフは「正直、タフで長いシーズンの終わりに最も重要なことは、メンタルとフィジカル。シーズンはあっという間に終わり、フィジカル的な準備ができていないこともあるが、この2つのセクションにおいては、(自分は)いい状態で臨めると思う」と不安な点はないとコメント。
とはいえ、インドアでの戦いはエキジビションマッチの「レーバーカップ」を除けば、今年3月のATP250マルセイユ大会以来、約8ヵ月ぶり。同じハードコートでも屋外と戦い方が異なるようで、「インドアのテニスでは、やはりサーブとリターンが最も重要な部分だ。みんなそれぞれのプレースタイルを持っていて、屋外ではラリーが多くなるから、重要度は下がる。だが、インドアでは芝のコートのようにサーブがとても重要だ。特にパリはとても速い」と、注意すべきポイントを語った。
また、今週発表されたランキングでは、ジョコビッチとの差が800ポイントに縮まり、世界ランク1位の座も視野に入ってきた。
だが、メドベデフは出場する大会で勝つことだけを目標としており、「去年はそれ(ATPマスターズ1000パリ大会とファイナルズの優勝)ができた。素晴らしいことだけど、簡単なことではない。良い選手はたくさんいる。(アレクサンダー・)ズベレフは絶好調だし、ノバク(・ジョコビッチ)はいつもタフな選手。彼らがプレーするときはいつも優勝候補だ。僕もいいプレーをしたいし、ノバクには負けてもらうしかない。トリノでチャンスがあれば頭に入ってくるかもしれないけど、それ(世界1位)はその後の目標であり、グランドスラムでより良いプレーをしなければならない。そうすれば世界No.1になれる」と、ポイントを守りつつ1試合ずつ戦っていくとした。
昨年は無観客で行われた大会だが、今年は有観客で開催。フランス人のジル・セルバラ氏がコーチで、自身もフランス語を話すメドベデフにとって、いわば準ホームともいえる環境だ。「僕はフランスでプレーするのが好きで、特に全仏オープンの後は楽しかった。僕を応援してくれていたのはよく覚えている。たくさんの人がいて、僕に有利に働くことを願っている。ここに戻ってくることができて本当にうれしいよ」と今大会への意気込みを語った。
The defending champion is back at home .Welcome @DaniilMedwed!#RolexParisMasters pic.twitter.com/5U4qrIGzvz
— ROLEX PARIS MASTERS (@RolexPMasters) October 31, 2021
Brothers’ practice @DjokerNole ⚡️ @GrigorDimitrov pic.twitter.com/iuPQM1g5TG
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