ジョコビッチ、通算シングルス勝利数でも1000勝へあと11勝

12月6日、ATPは今週発表されたランキングで、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク1位に通算350週を迎えたことを発表。女子で1位在位週記録を持つシュテフィ・グラフ氏の377週に着々と近づいているとした。


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今シーズン、ジョコビッチは全豪、全仏、ウィンブルドンの3つのグランドスラムを制すなど、5大会で優勝。東京オリンピックや年間グランドスラムのかかったUSオープンのタイトルこそ獲れなかったものの、55勝7敗でシーズンを終え、ピート・サンプラスを抜く7度目の年間1位を獲得した。

3月8日には、1973年にATPランキング制度が始まって以来、記録だったロジャー・フェデラー(スイス)の310週も更新。「子供のころの夢を追い、彼らの中に自分の居場所を見つけたことは、愛と情熱を持って物事を行えば、すべてが可能になるということを見事に証明している」と語り、記録を喜んでいた。

そして、ジョコビッチにとって次の歴史を作るチャンスとなるのが、女子テニスでグランドスラム22勝のグラフ氏が持つ世界ランク1位通算在位377週。

グラフ氏は、男女通じて唯一の年間ゴールデンスラム(年間グランドスラムとオリンピック金メダル獲得)達成者で、1987年8月に初めて世界ランク1位に立つと、1991年3月まで連続186週で1位の座をキープ。以降、1999年まで現役を続けた。

来年5月には35歳を迎えるジョコビッチ。通算シングルス勝利数では、史上5人目となる1000勝まであと11勝となっており、まだまだ衰えるところを知らない。果たして、どこまで記録を伸ばすことができるだろうか。
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