2月23日、3度のグランドスラムを制している元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク89位)が、「メキシコ・オープン」(メキシコ・アカプルコ/ATP500)で見せたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)の行動について、「危険で無謀なこと」だと語った。
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22日に行われた「メキシコ・オープン」ダブルス1回戦で、ズベレフはマルセロ・メロ(ブラジル)と組んで、2-6、6-4、[6-10]で敗戦。
ズベレフは、ベンチに戻る際にラケットで審判台を3度叩き、座ったものの怒りが収まらないのか再び立ち上がって審判台を叩いた。この行為により、ATPはズベレフを失格処分に。勝ち上がっていたシングルスも敗退となり、大会から去った。
これについて、「ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/ATP500)の2回戦後の会見で問われたマレーは、「あれは良くないこと。危険で無謀なことだ」とズベレフの行為を批判した。
「多くの選手、さまざまなスポーツのアスリートが、イライラすることに僕は理解できる。僕自身もコートでいつも望むような行動をとっているわけではない。僕が天使であると主張しているわけでもないし、完璧ではない」と、プレー中にフラストレーションを抱えていることに理解を示しているマレー。
実際、この日行われたヤニック・シナー(イタリア/同10位)との試合中、マレーは感情を露わにし、ラケットを叩きつける場面もあった。
だが、ズベレフのいら立ちは審判に向けられたもので危険な行為。「審判のすぐそばで、何度もテニスラケットを振り回すなんてことはやってはいけないよね。