現地3月28日、「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)シングルス3回戦が行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク96位)は、ロイド・ハリス(南アフリカ/同44位)と対戦。6(5)-7、6-4、5-7の熱戦の末に敗れ、4回戦進出とはならなかった。
【画像】西岡良仁、自身のSNSで思い綴る「自信を取り戻せたマイアミ・オープンでした」
予選に加えて、本戦でフルセットマッチを2試合こなしている西岡。タフな中での試合となったが、ビッグサーバーのハリスに対し、ラリー戦に持ち込んでミスを引き出す。
西岡は第8ゲームでチャンスを手にしたが、これを生かすことができず、第1セットは互いにサービスキープ。タイブレークでは、互いに3度のミニブレークがあったが、西岡が5-6でフォアハンドをネットにかけ、第1セットを落とした。
続く第2セット、西岡はハリスのバックハンドにボールを集め、オープンコートを作って攻撃。第5ゲームでのチャンスは逃したが、第9ゲームでハリスにミスが出て、この試合初めてのブレークに成功する。サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームもラブゲームでキープし、セットを奪い返した。このセット、西岡がサービスゲームで落としたのはわずか1ポイント。サービスゲームでリズムを作った。
互いに一歩も譲らない戦いは、勝負の最終セットも続く。その中で丁寧なストローク、粘りでポイントを重ねていった西岡が、第9、第11ゲームとブレークポイントを握る。だが、あと1本が奪えず、反対に5-6で迎えた第12ゲームで初めて握られたブレークチャンスをものにされ、2時間34分の激闘の末に敗れた。
試合を通して、西岡は4本のウィナーに対し、アンフォーストエラーを12本。トータルポイントではハリスの106ポイントを上回る112ポイントを奪ったが、5度のリターンゲームで手にしたブレークポイントは1度の成功にとどまった。
試合後、西岡は自身のツイッターを更新。「今日の敗因が何かと聞かれたら本当に少しの運がなかったとしか言いようがない負けでした。残念ですが、自信を取り戻せたマイアミオープンでした。オーストラリアから始まった長い遠征がやっと終わります。3ヵ月長かった…」と綴っている。
勝利したハリスは、4回戦で第8シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)と対戦する。