現地6月26日、「ウィンブルドン」の開幕を前に記者会見が行われ、世界ランク45位のニック・キリオス(オーストラリア)が出席。「芝のコートでは、ここしばらくの間で最高の準備ができた」と語り、30度目のグランドスラム本戦へ自信をのぞかせた。
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今年の全豪オープン以来となるグランドスラム出場となるキリオスにとって、今大会は2013年全仏オープンの初出場から数えてグランドスラム本戦30大会目。
「とても興奮しているよ。芝の上では本当に良いテニスができているし、気分も良い。精神的な準備もできている。ここに来られてワクワクしているよ。ここはグランドスラムだし、決して当たり前のことだとは思っていない。若い頃、30回以上もグランドスラムを戦うことになるとは思ってもみなかった。またここに来られたことをとても誇りに思うよ。ここには特別なエネルギーがあるんだ」と、久しぶりのグランドスラムを楽しみだとした。
キリオスは、4月初旬に行われたクレーコートのATP250ヒューストン大会に出場後、「7、8ヵ月も旅をしているのは、もう嫌なんだ。ランキングやその他も僕が追い求めるものではない」と、家族や友人と過ごす時間を取るために、全仏オープンを含むクレーコート・シーズンのビッグタイトルを欠場。
芝シーズンで再始動すると、初戦のATP250シュツットガルト大会でベスト4入りし、続くATP500ハレ大会でもステファノス・チチパス(ギリシャ/同6位)やパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/同19位)を破ってベスト4となっている。
前週のATP250マヨルカ大会では疲れが出たのか腹部を負傷し2回戦棄権となったが、それでも満足のいく調整ができていると言う。
「たくさんの試合をしてきたし、素晴らしい結果を残すことができた。本当に良い選手にも勝ったしね。自分のレベルに満足しているよ。芝のコートでは、ここしばらくの間で最高の準備ができたと思う。負荷のかけ方としても、プレーした量に満足している」
そう自信をのぞかせるキリオスの初戦の相手は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のポール・ジャブ(イギリス/同219位)。「僕も全豪オープンでワイルドカードを手にした子供だった」と述べ、「何も失うものがない状態で、ただ自由にプレーしようとするだろう」とかつての自分と姿を重ねた。
「危険な試合になることはわかっている。僕は黒い帽子をかぶって、悪役を演じることには慣れているよ。
■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)~7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
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