6月30日、ウィンブルドン男子シングルス2回戦で勝利し、歴代4位のグランドスラム通算307勝(41敗)を記録した第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)は試合後の記者会見で、引退についての考えを聞かれて「その日のことを恐れてはいないよ」と答えた。
【動画】「とてもタフな試合だったよ」と相手を称えたナダルとベランキスによる2回戦ハイライト
全豪オープンに続き、全仏オープンを制したナダルは、その優勝会見で痛みのある左足に注射を打ち、足の感覚を麻痺させた状態で試合に臨んでいたと告白。
試合後の記者会見で“偉大なアスリート、特に年齢を経た偉大なアスリートがいつ引退するかに注目が集まっています。引退についてどんな考えをお持ちですか?”と聞かれたナダル。
「数週間前までは引退に近かったね。今はそう感じていないけど(笑)」と左足の問題で引退に近かったと答えると、「その日のことを恐れてはいないよ。この30年間、テニスは人生の中でとても重要な位置を占めているが、テニス以外でも、間違いなく幸せな人生を過ごしている。テニスから離れても好きなことはたくさんあるから、その点について心配はしていない。それでも、その日が来たら、生活は変化するだろうね」と引退について不安に思ったりはしていないと告白。
さらに「偉大なアスリートの引退について人々が語るのは普通のことだと思う。偉大なアスリートは、多くの人々にとって生活の一部だからだ。
今大会を制することになれば、1968年のオープン化以降では、ロッド・レーバー(オーストラリア)が1969年に達成して以来2人目となる年間グランドスラムの可能性も出てくるナダル。その言葉どおり、彼の一試合一試合は、まちがいなくファンにとって生活の一部になっているだろう。そんなファンのためにも、今後も1試合でも多く、そのプレーする姿を見せてほしいものである。
■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)~7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
【特集】ウィンブルドン2022の記事はこちら