大坂なおみ、マドリード・オープンで2018年以来の初戦敗退


女子ツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)シングルス1回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク55位)は、ルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同59位)に4-6,6-2,4-6とフルセットの熱戦の末に敗戦。クレーコート・シーズン初戦はほろ苦いものとなった。


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27歳の大坂は、今季開幕戦となった「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250)で準優勝したものの、腹筋を痛めて続く全豪オープンで再発。フルセットを2試合勝ち抜いたが、3回戦を途中棄権した。その後、3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)では4回戦に進出している。

約1か月ぶりの実戦となる今大会は2年連続6度目の出場。クレーコート・シーズンの初戦となる。1回戦の相手は、世界59位のブロンゼッティ。昨年の全仏オープン1回戦では6-1,4-6,7-5、その後10月のWTA1000北京では6-3,6-2で大坂が勝利している。

3度目の対戦となったこの日は、第1セットで大坂が先にチャンスを作るも活かせない。互いにサービスキープが続く中で、ブロンゼッティが第7ゲームでのワンチャンスをものにして、大坂は4-6でセットを落とす。

第2セット、大坂は第2ゲームでブレークポイントを握ると、リターンがネットインしネット際にぽとり。この試合最初のブレークに成功する。しぶとく返球するブロンゼッティにブレークバックを許したものの、鋭いショットで時間を奪い、積極的に攻撃。
第4ゲームで再びリードを奪った。その後、第8ゲームもブレークして6-2でセットを奪い返した。

勝負の最終セットを前にトイレットブレークで一息入れた大坂。だが、第1ゲームでミスが続きフラストレーションを露わに。ブレークを許すと、ブロンゼッティが放つ絶妙なタッチのドロップショットにペースを乱され、リズムに乗れない。

2-3の第6ゲームでブレークバックし、躍動感のあるプレーが戻り始めたのと同時に、連続ダブルフォールトなどミスが重なり0-40とピンチ。2本セーブしたが、回り込みのフォアハンドウィナーを叩き込まれて再びリードされ、そのまま挽回できずに4-6とクレーコート・シーズン初戦は1回戦敗退となった。

3度目の対戦で初めて大坂に勝利したブロンゼッティは、2回戦で第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同5位)と対戦する。
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