大坂なおみ、「BNLイタリア国際」3回戦進出


女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス2回戦が5月8日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク48位)はラッキールーザーで本戦入りしたビクトリア・ゴルビッチ(スイス/同87位)を2-6,7-5,6-1で下し、3回戦進出を果たした。

【動画】大坂なおみ、第2セットを執念で奪いガッツポーズ

27歳の大坂は、クレーコート・シーズン初戦となった「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)で初戦敗退を喫した。
しかし、先週開催されたWTA下部ツアー「サン・マロ・オープン」(フランス・サン・マロ)にワイルドカードで出場すると、クレーコートで初のタイトルを獲得した。

昨年トップ10に勝利するなどベスト16入りを果たした今大会は、2年連続6度目の出場。1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場したサラ・エラーニ(イタリア/同177位)を6-2,6-3で下している。

当初、第9シードのパウラ・バドサ(スペイン/同10位)と2回戦を戦う予定だったが、直前でバドサが棄権。ラッキールーザーのゴルビッチに対戦相手が変更となった。

試合序盤、大坂は第3ゲームでショットが乱れてブレークされる。ストロークのリズムが合わず、第4、第6ゲームでのブレークポイントを活かしきれずミスも増加。第7ゲームで2度目のブレークを許した。ラケットを投げて警告を受けた大坂は、このセットだけで18本のアンフォーストエラー。2-6で第1セットを失った。

第2セット、最初のリターンゲームでこの日初めてのブレークに成功した大坂は、直後にはスライス、ドロップショットで揺さぶられ、さらにダブルフォールトなども絡んでリードを許す。流れが良くない中でも、力のあるストロークで挽回。
互いに3度ずつブレークして迎えた6-5の第12ゲーム、大坂が積極的に攻撃して7-5。4-5の30-30と敗戦まであと2ポイントというところから最終セットに持ち込んだ。

勝負の最終セット、立ち上がりから大坂は9連続ポイントなどもあり、5ゲームを連取。一気にゴルビッチを突き放す。ブレークポイントを握られた大坂だが、パワフルなショットを放ってサービスゲームは失わず、そのまま6-1。昨年に続いて3回戦進出を果たした。

2回戦で大坂は、第18シードのベアトリス・ハダッド・マイア(ブラジル/同22位)とマリー・ボウズコワ(チェコ/同53位)の勝者と対戦する。
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