シナー、3か月ぶりの実戦で「BNLイタリア国際」準優勝

男子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)シングルス決勝が現地5月18日に行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)に6-7(5),1-6で敗戦。ドーピング違反による3か月の出場停止から復帰初戦でタイトル獲得とはならなかった。


【動画】シナー、決勝で世界3位アルカラスに敗れて準優勝 決勝ハイライト

昨年3月に禁止薬物が検出されたことで、3ヵ月の出場停止処分を受けた23歳のシナー。母国イタリアでの復帰初戦を迎え、コートに戻ってきたばかりとは思えないほどのプレーを披露し、決勝に進んだ。

しかし、昨年のグランドスラムタイトルを2人で分け合ったアルカラスとの決勝では、接戦となった第1セットをタイブレークの末に落とすと、第2セットは一気にペースを握られて1-6。昨年からアルカラスに4連敗となった。

試合後、シナーは「特に第1セットが大きかったと思う。ある意味、流れを変える場面だった」とセットを失ったことが勝敗を分けたポイントになったと振り返った。

それでも「全体的にこの大会には満足している。この結果がパリでも良いテニスにつながる自信になってくれたらいい。3か月ぶりに戻ってきて、この結果を出せたというのは自分にとっても、チームにとっても大きな意味があると思っている。たくさんの努力をしてきた。だから、今日のような試合になることもあるけど、パリに向けて良い教訓になった」と一定の満足感があるとした。

3か月ぶりの大会、決勝まで5試合をこなしただけということもあり、「いくつかの場面では選択ミスもあった。
もう一度やり直せるなら、違うプレーを選んでいたというポイントがいくつかある。やはり試合数が少ない分、試合勘が足りていない部分もあった」という。しかし、「それを言い訳にはしないよ。あくまでそう感じたというだけ」と潔く負けを認めた。

「ローマでは最大限の試合数をこなすことができた。それはすごく大きい。これから1週間のオフがあるから自分にとって良い時間になると思う。数日間は頭を切り替えて休んで、もっと大きなパリに向けて準備を整えたい」と、25日に開幕する全仏オープンのタイトルを狙いに行く。

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