大坂なおみ、全仏オープン2年連続の初戦突破ならず
「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス1回戦が5月26日に行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク49位)は第10シードのパウラ・バドサ(スペイン/同10位)に7-6(1),1-6,4-6で敗れ、2回戦進出とはならなかった。
【動画】大坂なおみとバドサの一歩も譲らない超絶ラリー
27歳の大坂は、クレーコート・シーズン初戦となった「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)で初戦敗退。
2年連続8度目の出場となる全仏オープンの最高成績は、2016、2018、2019年の3回戦。昨年は2回戦でイガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)からマッチポイントを握りながらも悔しい敗戦を喫しているものの、クレーコートでも実力を発揮しつつある。
初戦の相手は、今年の全豪オープンで4強入りしている世界10位のバドサ。だが、3月以降は慢性的な痛みに悩まされている背中の怪我が再発。全仏オープン前にはWTA500ストラスブールで2試合プレーしたのみとなっている。
試合は序盤から一進一退の攻防。大坂がフォアハンドで積極的に攻めていけば、バドサもしぶとく返球し大坂を揺さぶる。拮抗した戦いの中、5-5の第11ゲームで2本のダブルフォールトでピンチを広げた大坂は、ブレークを許したものの、直後には吹っ切れたように攻めて土壇場でブレークバック。流れを自ら引き寄せ、タイブレークをものにして7-6(1)でセットを奪った。
勢いに乗りたい大坂だが、第2セットは最初のゲームでミスが続いて、この試合初めてサービスゲームを落とす。
勝負の最終セット、大坂は再びエネルギッシュにプレー。しかし、バドサも一歩も譲らず、激しいラリー戦が繰り広げられる。互いに1度ブレークした第7ゲーム、大坂はピンチで浮いたボールをミス。痛恨のブレークを許した。直後にはチャンスを手にしたが、粘り強いバドサからあと1本が遠く追いつくことはできず。4-5の第10ゲームをキープされて4-6と逆転負けを喫した。
2年連続5度目の初戦突破となったバドサは、2回戦でエレナ・ガブリエラ・ルース(ルーマニア/同80位)とマッカートニー・ケスラー(アメリカ/同44位)の勝者と対戦する。