アルカラス 完勝で「全米オープン」3回戦へ


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス2回戦が現地8月27日に行われ、3年ぶりの優勝を狙う第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、マッティア・ベルッチ(イタリア/同65位)を6-1,6-0,6-3でのストレートで破り、快勝で3回戦進出を決めた。

【動画】アルカラス 世界65位を寄せつけず完勝!マッチハイライト

22歳のアルカラスは、2022年の「全米オープン」チャンピオンで5年連続の出場。
「兄がバリカンを使い間違えてしまったんだ…。結果的に直すには全部刈るしかなく、この髪型になった。正直、そんなに悪くないと思うよ(笑)」と、まさかの坊主頭でコートに現れ、1回戦では地元アメリカのライリー・オペルカ(アメリカ/同67位)を6-4,7-5,6-4で下して2回戦に進んだ。

昨年は、2回戦で伏兵のボティック・ファン・デ・ザンツフルプ(オランダ)にストレート負けを喫し、「最悪の気分だった」という。しかし、ナーバスになったとは言うものの、この日は終始ベルッチを圧倒。わずか4ゲームしか与えず、完勝で3回戦に進んだ。

「とても堅実な試合ができた。試合の最初にいくつか目標を設定して、それをうまく達成できた。もちろん改善すべき点もあるが、全体的にはとても満足している」と振り返った。

今季は2月のATP500ロッテルダムで優勝こそしているものの、大会序盤で敗退することも多かった。だが、クレーコート・シーズン以降、7大会連続で決勝に進出。5つのタイトルを獲得し、高いレベルを維持している。


その秘訣について、アルカラスは好不調の波はもちろんあるとしながらも、「そういう試合で何とか生き残り、次のラウンドでチャンスをつかむようにしている。学んだことは、大会と大会の間でしっかり休養を取ること」だと明かした。

「メンタル的にリフレッシュして次の大会に向かえるから、エネルギーも十分にあった状態でベストを尽くせる。今はそれがとてもうまくいっている。これまでで一番安定している時期だと思う」

3年ぶりのタイトル奪還へアルカラスは、3回戦で第22シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア/同34位)と対戦する。
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