島袋将 世界74位コルダにストレートで敗れて8強入りならず
男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス2回戦が行われ、予選から快進撃を続けている島袋将(有沢製作所/世界ランク273位)は、セバスチャン・コルダ(アメリカ/同74位)に1-6,4-6のストレートで敗れ、ベスト8入りとはならなかった。
【動画】コルダが初出場で8強入り!島袋将は2回戦敗退 試合終了の瞬間
28歳の島袋は、8月に中国・張家港で開催されたツアー下部のチャレンジャー大会で優勝。
今大会は、ワイルドカードで予選に出場し、攻撃的な姿勢を崩さず、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同82位)とファン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン/同72位)のトップ100を破って本戦出場の切符を獲得。さらに、本戦1回戦でも世界22位のトマーシュ・マハツ(チェコ)を6-3,7-6(4)で撃破し、ツアー2年ぶりの勝利を手にした。
ベスト8入りをかけたコルダとの2回戦。3試合連続でトップ100を破ったことで自信をつけ、「勝ちたい、ホームのこれだけの観客の前で良いプレーがしたい」という思いから「プレッシャーがあった。硬くなった」という島袋。
今大会で見せてきた躍動感あるプレーから一転、お互いのプレーを探り合うようなスタート。島袋にはチャンスこそ訪れるものの、自身のミスに加えてコルダの正確なサーブを前に、計6度のブレークポイントを活かせない。反対に2度のブレークをコルダに許して1-6でセットを失った。
第2セットも第1ゲームでブレークを許して追いかける展開となった島袋。フィジカル面できつさもあったが、「追い込まれた中で自分らしいプレーをどう引き出せるか。とにかく前向きに、ミスをしても下を見ず、ポジティブに切り替えた」と今大会見せてきたような荒々しく、強引にも思えるような攻撃を披露。
しかし、要所で「コルダ選手の質の高いプレーに最後はやられてしまった」と追いつくことができず、4-6と敗れて8強入りとはならなかった。
「昨日(1回戦)のパフォーマンスができれば勝てるチャンスがあった」と悔しさが残る試合となったが、レベルの高いテニスを毎日続ける難しさもわかっている。
「調子が悪い中で、どう自分のテニスを引き出して勝ちに結びつけるか。トーナメントではそれが一番大切な部分。僕がこのランキングにいる理由として、良いプレーができる反面、調子が悪いときに本来の自分とはかけ離れたレベルまで下がってしまう」と今後の改善点を挙げ、アップダウンを減らし常に良いパフォーマンスを出せることを目標にしたいと語った。