湘南新宿ラインに上野東京ライン、横須賀線・総武快速線といった、都心を直通するグリーン車つきJR普通列車は、10両や11両、15両と車両数にばらつきがある。
最も長い編成は15両と共通。上野東京ライン・湘南新宿ラインは10両と15両、横須賀線・総武快速線は11両と15両がある。
客が少ないときは10両に、客が多いラッシュ時などは15両にして需要に対応する、というイメージもあるけど、違った理由もある。
それはホームの長さ。都心から離れるほど、遠くへ行くほど、ホームが短かったりする。郊外には15両ぶんのホームがない駅もある。
湘南新宿ライン・上野東京ラインの都心から北側、東北線や高崎線では、15両ぶんのホームがない駅があり、高崎線下り列車は籠原で15両から5両を切り離して、10両でさらに先へ行く。
その逆も同じ。籠原で5両を追加して都心へ行くか、そのまま10両のまま行くか。この籠原以北の区間のうち、深谷・岡部・本庄は、15両に対応したホーム長に更新し、トラブル時の列車運用などに役立っている。
こうした事情で、都心を直通する湘南新宿ラインや上野東京ラインの15両編成は、高崎・宇都宮方5両が付属編成で、東海道線 小田原方の10両が基本編成とわけている。
横須賀線・総武快速線も同じ事情がある。逗子から先で15両ぶんのホームがない駅がある、などの理由。10両ではなく11両を基本編成とする点が、東北・高崎系統の編成と違う。