タイ映画「A Useful Ghost」が、2025年カンヌ国際映画祭の「批評家週間コンペティション」部門で、最高賞「AMIパリ・グランプリ」を受賞した。独立系映画会社「185 films」が22日公表した。
マティチョンの報道によると、同映画はラッチャプーム監督の初監督作品。ラッチャプーム監督は、「この映画をタイの全ての幽霊に捧げます、役に立つ幽霊も、そうでない幽霊も、この映画を通して多くの人が幽霊の声に耳を傾け、幽霊について語ってほしい」と受賞の喜びを語っている。
同映画は、大気汚染のために死亡した妻ナットが掃除機に憑依して、夫マーチと暮らすようになる幽霊の物語。
カンヌ国際映画祭でのタイ映画の受賞は、第63回映画祭でタイ映画史上初のパルム・ドールを受賞した「ブンミおじさんの森」(2010年公開)以来15年ぶり。