バンコクのある生徒が、学校の宿題の提出が遅れた罰として教師から200回連続でスクワットをさせられ、深刻な筋肉損傷で入院治療を受けていることが分かった。

マティチョンなどの報道によると、生徒を診察した医師は11日、フェイスブックページDrama-addictに生徒の症状を投稿。

生徒はスクワット後に脚の痛みを感じ、3~4日後に症状が悪化。真っ黒な尿も出たため、急いで病院を受診したという。

医師は診察の結果、重度の筋肉損傷や過度の運動によって引き起こされる「横紋筋融解症」と診断。筋細胞が死滅し、血流に毒素が流れて腎臓に負荷が掛かり、尿が黒くなるという。治療が遅れると腎不全に陥り、死に至ることもある。

幸いにも、生徒の腎臓の損傷は深刻ではなかった。医師らは今後も健康状態を注意深く観察するという。

また医師は、学校や軍隊を問わず、厳しい体罰を行うべきではないと懸念を表明。過剰な体罰が致命的な結果をもたらす可能性があることを認識するよう国民に訴えた。

教育省は、生徒にスクワットを命じた教師を確認。問題の教師は、他の生徒10人にも、忘れ物を理由にスクワットを強制したことがあるとメディアは伝えている。

編集部おすすめ