タイのサイバー警察は9日、タイとカンボジアの国境での衝突に関する嘘のニュースを拡散して国民を混乱させた疑いで、東北部ウボンラーチャターニー県ムアン郡の女(32歳)を逮捕した。

公共放送PBSの報道によると、女は「ラッキーファーム」というアカウント名で、フェイスブックに「国境周辺で爆発が発生し、多数の兵士が死亡。

住民に避難命令が出ている」という虚偽の内容を投稿。ネット上で広くシェアされ、誤解と不安を与えたという。

警察は同郡の女の自宅を捜索。携帯電話を押収した。

女は警察の調べに対し、ソーシャルメディアで見た情報の真偽を確かめないまま転載したと説明。カンボジアとの衝突には個人的恨みもあり、複数回投稿したと話しているという。投稿から利益を得ておらず、金銭目的ではないと主張した。

有罪の場合、最長5年の懲役または10万バーツ以下の罰金が科される。

サイバー警察は女の逮捕について、表現の自由を制限する意図はないと強調。偽情報の拡散から社会を守る義務があるとしている。

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