タイ商務省が発表した8月の消費者調査によると、最も人気のある部門は食品・飲料(43%)、次いでファッション・アクセサリー(15.9%)だった。また若者世代がタイ製品を多く購入し、就労世代は外国製品を好むことが分かった。


プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、同省の貿易政策・戦略事務局(TPSO)のプーポン局長は、全国5467人を対象にした8月の消費者調査の結果を公表。タイ製品の人気は全体として続き、特に食品・飲料分野は最も人気が高かった。

タイ製品の人気商品は、1位:食品・ドリンク42.99%、2位:ファッション・アクセサリー15.85%、3位:家庭用品・インテリア用品14.64%、4位:健康食品10.68%、5位:美容・パーソナルケア9.90%、6位:電化製品・電子機器7.25%。

年齢層別では、29歳未満の消費者は美容・パーソナルケア製品を最も好む傾向にあり、30歳以上の消費者はファッション・アクセサリーや健康食品を好む傾向が見られた。

収入別では、月収5万1バーツ以上の消費者は家庭用品・インテリア用品を好む割合が高かった。

地域別では、北部の消費者は電化製品と健康食品の購入が多く、バンコク首都圏ではアクセサリーやインテリア用品への需要が高かった。

タイ製品を選ぶ理由として、品質(24.55%)と手頃な価格(24.12%)が上位にランクインし、利便性(22.06%)が続いた。製品の種類によって優先順位が異なり、家電製品の購入者は品質を重視し、家庭用品やアクセサリーは品質と利便性、美容・パーソナルケアは入手しやすさを重視する傾向があった。

収入別でも優先度が異なり、高所得層は品質とブランドの信頼性を重視。中所得層は品質と美観、低所得層は価格と利便性を重視していた。

購入場所は一般小売店が最多で31.06%。次いで百貨店・ショッピングモール23.69%、オンラインプラットフォーム17.29%。

年齢別では、20歳未満・学生はオンライン経由での購入が最も多く、特にメーカーから直接購入する消費者が多かった。

2025年下半期の傾向では、タイ製品に対する需要は61.03%と安定水準。だが、タイ製品の購入を減らす可能性が高い消費者は26.45%で、購入を増やす予定の11.06%を上回った。最近の経済的圧迫が影響している可能性がある。需要が減少する可能性が最も高い製品分野は、健康用品と家電製品・電子機器、家庭用品、インテリア用品など。

タイ製品に期待する改善点は、価格の手頃さ26.88%が最も多く、品質改善26.34%、信頼性17.65%が続いた。

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