台風ラガサの影響による豪雨で、タイ東北部のムーン川が氾濫した。住民約100世帯が避難し、家財道具を高台へ移動させている。
カオソッドの報道によると、ウボンラーチャターニー県のムアンウボンラーチャターニー郡とワーリンチャムラーブ郡の両岸の低地が25日に浸水。当局はムーン川の氾濫を示す赤旗を掲げて警告し、家財道具を高台へ移動するよう住民に指示した。
現時点で、ウボンラーチャターニー郡では4町と9村の246世帯が洪水被害を受け、水田約100ライ超が水没。58世帯の約200人が避難している。ワーリンチャムラーブ郡では44世帯が避難した。
一方、アユタヤ県でも広範囲で洪水が発生し、3人が死亡した。チャオプラヤー川のチャオプラヤーダム(チャイナート県)は現在、毎秒2200立方メートルの放水を継続。チャオプラヤー川やノーイ川、各運河の水位がわずかに上昇している。
同県セーナー郡は、ノーイ川の氾濫で1カ月間も浸水状態にある。一方でパーサックチョンラシット川も厳重な監視が必要で、水位上昇に備えるよう警告が出ている。