ベトナムの電動(EV)バイク新興企業のDat Bikeは、新たに2200万ドルを資金調達した。同社は生産能力の向上と市場拡大を目指す方針で、タイ市場への進出も計画している。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、今回の資金調達は、東京証券取引市場に上場しているF.C.C.社と日本のベンチャーキャピタルRebright Partnerが主導。東南アジア有数のベンチャーキャピタルJungle Ventureも参加した。

環境に優しい車両の使用を支援するベトナム政府の政策や、2026年7月施行のハノイ市街でのガソリンバイク禁止など、温室効果ガス排出量を削減する国の取り組みでベトナムは大きな変革期にある。同社の資金調達も、持続的で環境に配慮した未来への移行に対する貢献を反映しているという。

一方、タイでもEV活用支援政策やクリーンエネルギーインフラ投資が活発で、東南アジア地域のEVバイクの中心地になることが期待されている。タイのバイク市場の2024年の販売台数は171万台。そのうちEVバイクの占める割合は1%に過ぎないが、政府のEV支援策でEV車両の普及が急速に進んでいるため、同社のタイ進出の好機だとしている。

同社は2019年設立。高性能で手頃な価格のベトナム発EVバイクブランドとして、コストパフォーマンスの高いEVバイクを提供しているという。

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