レアルに復帰したジダン photo/Getty Images
混乱したチームをどう立て直すのか
レアル・マドリードにジネディーヌ・ジダンが戻ってきた。ここ数日はジョゼ・モウリーニョの復帰案も盛んに噂されていたのだが、レアルに戻ってきたのはジダンの方だった。
ジダンはレアルをチャンピオンズリーグ3連覇に導いており、当然サポーターもこのニュースに歓喜しているはずだ。しかし、ジダンに任される仕事は前回よりもハードルが高い。『90min』もレアル復帰でジダンの監督キャリアが酷いものになる可能性もあると指摘している。それほどレアル復活のミッションは難しいのだ。
同メディアが考える最大の課題は、退団したクリスティアーノ・ロナウドの穴埋めだ。結局のところフレン・ロペテギ、サンティアゴ・ソラーリの2人はこれを解決できなかった。シーズンに50点近く決めてくれる怪物がチームを去ってしまったため、レアルは得点を奪う術を見失ってしまったのだ。今夏には即戦力となるアタッカーを補強するはずだが、ロナウドの穴を埋めていく作業は簡単に完結するものではない。ジダンも以前より苦労することになるはずだ。
もう1つの関心事は、現在のチームで居場所を失いつつあるスター選手をどう扱っていくかだ。イスコ、マルセロの2人はポジションを失っており、ジダンが彼らをどうチームに組み込むのかは非常に興味深い。
いずれにしてもレアルはロペテギとソラーリの下で混乱した。ジダンは前回も成績不振で解任されたラファエル・ベニテスの後任として指揮官になったが、難しさはその時以上だろう。同メディアも今のレアルの仕事は毒のようなものとまで伝えており、ジダンのキャリアに傷がつく恐れもある。この難局をもクリアしてしまえばジダンは真の名将と呼ばれることになるだろうが、再びのマジックは起こるだろうか。