PSGのDFリーダーを務めるT・シウバ photo/Getty Images
フランスメディアが分析
パリ・サンジェルマンの守備が堅い。彼らは今季ここまでリーグ戦でわずか2失点しか喫していない。
守備が得意とは言えないネイマールとムバッペを同時起用するとなれば、実質残りの選手で相手の猛攻を耐えぬかねばらならないはず。では、なぜここまでPSGは失点が少ないのか。それには3つの理由があると仏『France Football』は分析している。
1.ポゼッションによる守備
同メディアが挙げた最大の要因はボールポゼッションを高水準で保つことによって、PSGが相手に攻撃の機会を与えていないというもの。これはローラン・ブラン政権時から一貫している特徴で、今やクラブの伝統になりつつある。今季PSGが記録しているボール支配率は平均63%。欧州5大リーグにおいて、バルセロナとレヴァークーゼンに次ぐ3位の数字だ。さらにパス成功率90.7%は5大リーグトップ。「攻撃は最大の防御」と言ったところか。
2.プレス重視
2つ目は状況に応じたプレスを多用するという点だ。基本的にPSGはボールを奪いにいける状況である限り、自陣に引いてブロックを形成することなくアグレッシブな守備を展開する。その方法も特徴的でボールを失った瞬間に最も近い選手のみをプレスに向かわせ、それ以外の選手はパスの受け手となる近くの相手をマークする。
3.個の能力
最後はこれに尽きる。いくら策を弄そうとも選手の能力が十分でなければ実行には移せない。戦術が瓦解した際にも咄嗟の判断で守るのは選手その人だ。特に守備の要として最終ラインに君臨するDFチアゴ・シウバは、ベテランらしい鋭い読みで相手のチャンスをことごとく潰す。今季加入したMFイドリッサ・ゲイエもエヴァートン時代から中盤の掃除屋として名を挙げていた選手だ。やはり戦術の根底をなすのは選手ということなのだろう。
もちろん、他にもいくつか要因はあるだろう。次にPSGの試合を見る際には、この3点以外の彼らの守備における強みを探すのも面白いかもしれない。
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