ポジション確保に苦しむ武藤 photo/Getty Images
すでに退団を希望とも
日本人FWがフィジカルバトルの激しいプレミアリーグで生き残るのは難しいのだろうか。
岡崎慎司がレスター・シティの主力としてプレミア制覇を成し遂げたことでプレミアへの苦手意識は解消されつつあったはずだが、昨夏ニューカッスルに移籍したFW武藤嘉紀は大苦戦を強いられてしまった。
武藤のキャリアは岡崎と少し似ており、同じブンデスリーガのマインツで得点を量産したところからプレミア挑戦権を勝ち取った。しかも武藤は体の強さも持ち合わせており、決してフィジカルの弱い選手ではない。岡崎のようにプレミアで成功するはずと期待する声も多かった。
しかし、ニューカッスルは残留を争うクラブだ。ボールを保持できない時間が長く、前線の選手にはアバウトなロングボールを強引に収める力が求められる。そのスタイルへの適応に武藤は苦しんだ。
地元メディア『Geordie Boot Boys 』は、現在出場機会が全くない武藤が退団を希望していると伝えており、ニューカッスルでの冒険は終わりへ近づいているのかもしれない。印象的だったのはマンチェスター・ユナイテッド相手のゴールくらいで、今夏にジョエリントンが加わったことも痛かった。
同メディアは武藤について、ラファエル・ベニテスが獲得した選手の中で上手くいかなかった人物の1人との評価を受け入れるべきと主張。イングランドを離れることがキャリア復活への一歩になるとの見方を示している。
今冬のアジアカップでは日本代表の一員としてプレイしていたが、現在は森保ジャパンの構想から外れている。日本代表の最前線は大迫勇也を除けば層の薄いエリアであり、武藤にもまだ割って入るチャンスはあるはず。
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