長きにわたってバルセロナのパスワークを支えるブスケッツ photo/Getty Images
中盤支配に欠かせないベテランMF
バルセロナにパスサッカーが戻ってきた。エルネスト・バルベルデ前体制では全体のバランスを考慮し縦に速いサッカーを展開していた同クラブだが、新たに就任したキケ・セティエン監督の下ではクラブの伝統であるショートパスを主体としたサッカーに回帰。
セティエン監督就任の効果はグラナダ戦でのチームスタッツからも見て取れる。この試合でバルセロナが繋いだパスの本数は実に1017本。うちショートパスは925本となっており、成功率も92%と安定している(スタッツはデータサイト『WhoScored』より)。実に“ヨハン・クライフ信奉者”として知られるセティエン監督らしいスタッツだ。
そんなパスサッカーに回帰したバルセロナの中で、再びかつての輝きを取り戻そうとしている選手がいる。MFセルヒオ・ブスケッツだ。バルベルデ前監督の下では出場機会が安定せず、「ピークを過ぎた」との指摘も受けていた同選手。しかし、これは見当違いだったか。ブスケッツはグラナダ戦でチームトップとなる145本ものパスを通してみせたのだ。
これは今季のリーガ・エスパニョーラにおける1試合あたりの最多パス成功本数。セティエン監督が展開するサッカーの中で、31歳のベテランMFは最高級の輝きを放っていた。この試合でバルセロナが80%超えのボールポゼッション率を達成できたのは、彼の尽力が大きかったことは間違いない。
やはりバルセロナにはこの男が必要か。セティエン監督もブスケッツが披露したパフォーマンスには満足していることだろう。復活したバルセロナの中盤支配。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
最新号は、いよいよ始まるチャンピオンズリーグ・ラウンド16を徹底プレビュー。アトレティコ×リヴァプール、レアル×シティなどビッグカードが目白押しの今季CL。注目対決の行方に豪華執筆陣が迫ります!
http://www.magazinegate.com/theworld/