インテルで活躍したスナイデル photo/Getty Images
思わぬところからアドバイス
2009-10シーズンに3冠を達成したインテル当時は、補強が非常にスムーズだった。FWディエゴ・ミリート、FWサミュエル・エトー、MFチアゴ・モッタ、DFルシオらを加えることに成功し、攻守両面で大きくレベルアップすることができた。
チームの強化策は見事だったが、チームに合う選手を見つけてくるのはスカウト陣だけではないのかもしれない。思わぬところからアドバイスが飛んでくることもある。
伊『Rai Sport』によると、インテルのマッシモ・モラッティ元会長はバーテンダーからとある選手をオススメされたという。3冠達成に欠かせない存在となった天才司令塔ウェズレイ・スナイデルだ。
チャンピオンズリーグを制覇できると言われたそうで、この予想が見事に的中したことになる。
「バーテンダーの彼は私を確信させ、非常に成功した。彼はバーのオーナーだった。彼は私を納得させ、チャンピオンズリーグを獲れるだろうと言ってきた。次の日に我々はスナイデルとコンタクトを取った。そのバーテンダーを探したけど、2度と会うことはなかったね」
当時スナイデルはレアル・マドリードで満足な結果を残せなかったが、インテルでは圧巻のパフォーマンスを披露。オランダ代表の主力として2010南アフリカワールドカップでも準優勝に輝いており、バロンドールも狙えると言われたほどだ。
ルシオ、ワルテル・サムエル、ハビエル・サネッティらを軸とした堅守で攻撃を防ぎ、ボールを奪えばスナイデル、エトー、ミリートらを中心に攻撃を展開していく。
レアルでの状況がありながら、スナイデルがインテルにとって戦力になると睨んだバーテンダーは大正解だったということだ。あの3冠はスナイデル抜きでは実現しなかっただろう。
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