アーセナルのエジル photo/Getty Images
テクニシャンよりスプリンターの方が需要あり
「今のフットボールはテクニックよりフィジカル。これは明らかだ」
SNSでこう答えたのは、アーセナルやチェルシーで活躍してきたMFセスク・ファブレガスだ。
その一方で、セスクのような魅惑的なパスでゲームをコントロールする純粋な司令塔は減ってきている。徐々にテクニシャンはビッグクラブから求められない存在となりつつあり、今はフィジカルが1つのトレンドなのだろう。
英『Squawka』はこの流れに苦しんでいる選手が数名いると特集しているが、アーセナルMFメスト・エジル、ドルトムントMFマリオ・ゲッツェ、レアル・マドリードMFハメス・ロドリゲス、マンチェスター・ユナイテッドMFファン・マタらの名前が例として挙げられている。

ドルトムントのゲッツェ photo/Getty Images
彼らに共通するのは、爆発的なスピードを持っていないということだ。足下の技術は一級品だが、パワーとスピードは平凡。こうしたテクニックを最大の武器とする選手たちは2列目で生き残りにくくなってきており、実際に彼らの人気は落ちてきている。
市場で話題になるのはドルトムントFWジェイドン・サンチョ、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペらスピードを武器とする選手ばかり。バイエルンDFアルフォンソ・デイビス、ウォルバーハンプトンMFアダマ・トラオレなど、もはや陸上選手かと思うほどのスプリンターも出てきている。
身体能力は高くなくとも、テクニックでファンを魅了する。以前はこうした選手も多かったのだが、現代では求められなくなってきているのかもしれない。エジル、ゲッツェのようなタイプがビッグクラブで生き残っていくのは厳しいか。
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