ペップ・バルサも見ていた“ガラスの天才レフティー” 10年前...の画像はこちら >>

ビジャレアル時代のジュゼッペ・ロッシ photo/Getty Images

2010-11シーズンに放った輝き

2010-11シーズン、リーガ・エスパニョーラにてキャリア最高に近い輝きを放っていたガラスの天才レフティーがいた。

当時ビジャレアルで活躍していたFWジュゼッペ・ロッシである。



ロッシはとにかく怪我の多い選手だったが、このシーズンはキャリアハイとなるリーグ戦18得点を記録。さらにヨーロッパリーグの方でも11得点を記録するなど、全てのコンペティションを合わせて32得点を挙げる最高の時間を過ごしたのだ。

当然これを他クラブが放っておくはずはない。スペイン『MARCA』によると、ロッシには当時バルセロナを指揮していたジョゼップ・グアルディオラも目をつけていたという。

ロッシ自身もバルセロナ移籍に近づいていたと振り返っており、天才レフティーがリオネル・メッシと共演を果たしていた可能性もあったようだ。

「2010-11シーズンのビジャレアルは素晴らしかった。僕はメッシ、クリスティアーノ・ロナウドに次ぐベストプレイヤーだったし、バルセロナからの関心もあったんだ。ただ、金銭面でクラブ間の合意に至らなかった。バルセロナ側はビジャレアルの考えを理解し、目標を変えた。僕が行くことはなくなったんだ」

「アントニオ・コンテが就任していたユヴェントスの話もあって、そこにも僕は近づいた。だけどビジャレアルは、放出するのはサンティ・カソルラのみと伝えてきた。僕の移籍はできなかった」

実際、カソルラは2010-11シーズン終了後にマラガへ移籍している。
ロッシのステップアップは実現せず、本人としては悔しい結果になったことだろう。

しかしバルセロナやユヴェントス側からすれば、ロッシ獲得から撤退したのは正解だったのかもしれない。ロッシは続く2011-12シーズンを怪我で棒に振ったからだ。それは2012-13シーズンにも大きな影響を及ぼすことになり、ロッシのキャリアに狂いが生じた瞬間でもあった。

怪我さえなければ、ロッシはバルセロナ級のビッグクラブでプレイできたはず。それだけの実力者だったのは間違いなく、あのビジャレアル時代が1つのピークになってしまったのは残念だった。

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