今季バイエルンで躍動しているデイビス photo/Getty Images
元コーチが振り返る教え子の欧州行き
今、ドイツで売り出し中の爆速ヤングスターがいるのをご存知だろうか。バイエルン・ミュンヘンで躍動する19歳のアルフォンソ・デイビスのことだ。
開幕当初は将来有望な若手の一人に過ぎなかった同選手だが、今季は見事に飛躍のシーズンとなった。チームの最終ラインに怪我人が続出した影響で本来のアタッカーから左サイドバックにコンバートすると、かねてよりの持ち味だったスピードを武器にレギュラーとしての地位を確立。当初課題に挙げられていた守備も日を追うごとに改善しており、今では“世界最高級の左SB"なんて評価も聞こえてくるようになった。
今やバイエルンに欠かせない選手となっているデイビス。そんな逸材にはかつてあの名将も注目していたようだ。カナダ時代にデイビスを指導したニック・フーセ氏が、当時バイエルン以外にデイビスへ接触してきた欧州ビッグクラブを英『Sky Sports』に明かしている。
「モウリーニョがまだユナイテッドの監督だった時、彼は本当にデイビスのことを望んでいたんだ。でも、それは実現しなかったね。彼らはデイビスを待っていたんだけれど、バイエルンと同じビジョンや信念を持っていなかった。私はその他にも1,2クラブと話をしたが、バイエルンの話を聞いてミュンヘンこそが彼にとって最高のクラブだと思ったよ。ちょうどフランク・リベリとアリエン・ロッベンが引退するところだったからね。それもちょうどいいと思ったんだ」
「さらに言うと、オファーを出してきたイギリスのクラブに尋ねた際にデイビスに労働許可が下りるかはわからないとのことだった。
セカンドチームでプレイするかレンタルに出されるだろうと言われたんだ。その点、バイエルンはプレゼンもしっかりしていたね。それは単なる電話ではなく、マルコ・ネッペ(チーフスカウト)やハサン・サリハミジッチ(スポーツディレクター)がまとめたパワーポイントを用いたものだった。彼らはデイビスをチームでどう活かしていくか、ポジションの話なども含めて丁寧に説明してくれたよ」
どうやら、当時マンチェスター・ユナイテッドを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督(現トッテナム監督)もデイビスの獲得を狙っていた様子。しかし、バイエルンの熱意は他のクラブとは一線を画すものがあったとフーセ氏は語っている。
モウリーニョも欲しがったバイエルンの超逸材。他クラブは喉から手が出るほど欲しい人材だろうが、デイビスはこれからもアリアンツ・アレーナの左サイドを抜群のスピードで上下し続けることだろう。
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