当時旋風を巻き起こしたニューカッスル photo/Getty Images
ニューカッスルがチェルシー上回る大躍進
今季も現時点で13位、昨季も13位、その前は10位と、ニューカッスルはプレミアリーグの中でも中堅~下位のクラブという印象だろう。
しかし、そんなニューカッスルがとびきりの輝きを放ったシーズンが近年1度だけあった。
2010年以降、ニューカッスルがプレミアの舞台で10位以下に入ったのはこの1度きりだ。そして当時のチームを引っ張ったエースの1人が、リーグ戦で16得点を挙げたFWデンバ・バだ。
中堅クラブのサプライズといえば、岡崎慎司も所属していたレスター・シティのプレミア制覇が印象的だが、デンバ・バはあのレスターに次ぐミラクルを見せたチームと胸を張る。
当時は開幕前にフランスから司令塔のヨアン・キャバイェも加わり、ニューカッスルには闘志と創造性の両方が備わっていたのだ。
「当時の夏、クラブは本当に獲得しなければならない選手を獲得した。クオリティだけでなく、個性の部分も見てね。キャバイェはその1人だ。フィールドの全てのポジションが重要だが、キャバイェのような6番タイプを抱えていれば違いを生み出せる。彼はアンビリーバブルだった」
「僕たちはマンチェスター・シティ、ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、アーセナルらがいる中で5位フィニッシュを果たした。直近15年で僕たちより上手くやったのは優勝したレスターのみではないかな。トップ5、6以外のクラブでここまで上手くやったチームはあっただろうか?」
英『Chronicle Live』によると、デンバ・バはこのように語っている。
デンバ・バはニューカッスルでの活躍もあり、チェルシーへ引き抜かれた。ニューカッスルが好調だったのはあのシーズンのみだが、キャバイェやデンバ・バらが暴れていた当時のチームを記憶しているサッカーファンも多いのではないだろうか。
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