直近2シーズン出場ゼロでも輝けるか チェルシーが期待する“忘...の画像はこちら >>

ここまでチェルシーでの出場はわずか4試合のファン・ヒンケル photo/Getty Images

来季ついに覚醒できるか

チェルシーのファンですら、この男がまだ自軍に所属していたということを忘れていたかもしれない。しかし、ここにきてかつて“NEXTフランク・ランパード”と期待された男にスポットライトが当たっている。

現在PSVにレンタルされているMFマルコ・ファン・ヒンケルのことである。

オランダでの実績を引っさげ2013年夏に鳴り物入りでチェルシーにやって来たファン・ヒンケル。当初は優れたキック精度と強靭なフィジカルを武器に、数年後チェルシーの中盤を支配できるとの触れ込みだったが、彼のキャリアは全く予想外のものとなってしまっている。その大きな原因となったのが、加入直後に負った膝前十字靭帯断裂の大怪我だ。

この怪我の影響により、ファン・ヒンケルのキャリアプランは大きく狂った。再起をかけてレンタル移籍したACミランやPSVでこそ輝く時期はあったものの、チェルシーでプレイする機会はほとんどなく気づけばもう27歳。加えて、ここ2シーズンは古傷を再び痛めた影響で1試合もプレイすることができていない。

そんなファン・ヒンケルにスポットライトが当たっている理由。それは彼とチェルシーの現行契約が今季限りで満了を迎えるためだ。通常であれば、2シーズンも全くプレイできていない27歳は契約満了と同時に退団というのが既定路線のはず。しかし、試合に出場さえできれば優れたパフォーマンスを披露するファン・ヒンケルをチェルシーは高く評価しているようで、契約延長の可能性も出てきたようだ。

英『Daily Mirror』によると、現在ファン・ヒンケルは代理人を通じてチェルシーと今後の契約について話し合いを行なっているという。
チェルシーで“忘れられた男”となっていた同選手だが、はたして来季これまでの鬱憤を晴らすような大活躍をスタンフォード・ブリッジで披露することができるか。2020-21シーズン、ブルーズで27歳の大逆襲があるかもしれない。

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