マンC戦で2失点に絡んでしまったD・ルイス photo/Getty Images
英メディアが擁護
アーセナルの最終ラインで唯一リーダーシップをとれる選手でありながらも、ベテランセンターバックのパフォーマンスが安定しない。2019-20シーズンを通して、昨夏チームに加わったダビド・ルイスにはそんな指摘の声が絶えない。
それも無理はないか。D・ルイスは今季ここまですでに4度も相手にPKを献上しており、レッドカードによる退場は2度。失点に直結するミスも何度か犯しており、評判が下がるのも仕方ないだろう。先日行われたマンチェスター・シティ戦ではその両方を犯してしまい、現地では0-3で完敗したチームの“戦犯”として扱われている。
チェルシー時代からも何度かミスを犯す場面はあったが、アーセナル移籍以降にそれがより顕著となってしまっているD・ルイス。もはや周囲からの評価はかなり下がってしまったと言っていい。しかし、そんな彼を擁護する声もある。英『Daily Mirror』はある一つのデータを人々に提示し、「D・ルイスのパフォーマンスが良いとは言わないが、プレミアで最も失敗を犯すDFではない」と主張している。
そのデータとは、プレミアの試合おいて失点に直結したミスを犯した数だ。同リーグでは2006-07シーズンからこのデータを収集しているが、その中でD・ルイスは意外にも4回しか決定的なミスを犯していないのだという。ランキングで見てみると39位。決して少なくはないが、彼ほど経験のある選手でこの数ならば許容範囲と言えなくもないか。
また、これを出場時間あたりに換算すると、D・ルイスの決定的なミスは3960分ごとに1つ。44試合に1回の計算で、これは今季プレミアでプレイしているDFの中で26位となる。もちろん、そのミスが今季に集中していることは見過ごせない事実だが、彼のポテンシャルを考えればこれから落ち着く可能性も十分にあるだろうというのが『Daily Mirror』の見立てだ。
マンC戦での低調なパフォーマンスに批判が集中しているD・ルイスだが、ファンやメディアはもう少し我慢してもいいか。たしかに目立つミスを犯してしまうこともある。しかし、アーセナルが彼の積極性やリーダーシップに助けられた場面があることも忘れてはいけない。
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